竪琴(たてごと)ってご存じですか?こんな楽器です。(検索して商品画像をお借りしています。)
これは19弦ですね。
いわゆるハープの、すごく小型にした物です。われわれ天文マニアにとっては「こと座」の「こと」。有名なオルフェウスの竪琴。オルフェウスが黄泉の国に赴き、冥界の王ハーデスの前で竪琴を弾き、妻の蘇生を懇願したという、あの竪琴です。(図は恒星社「フラムスチード星座図譜」より)
そんな古代からある楽器ですが、中世ヨーロッパあたりで吟遊詩人が奏でていたのはこの楽器なのかな?
ラテン語でLyraと書きますが、日本語にすると、リラ・ライアー・ライラ(リラハープ・ライアーハープとも)といくつかの呼び方があります。日本の琴は、区別するために箏(そう)・和箏(わそう)と呼んだりします。どちらも基本的にはチューニングした弦をそのまま弾く(いくつかテクニックはありますが)多弦楽器です。
そんなわけで、以前から興味がありまして、実は数年前にオモチャレベルの物をアマ○ンで入手していました。が、これがチューニングができないという代物。つまり、ギターでいうペグ(三線でいうカラクイ)を回しても緩んでしまうハズレ品。まぁア○ゾンではよくある話ですけど…。対策として、三線のカラクイの緩み止め(松やに)を買いましたが、買ったところでストップ、放置状態になってしまいました。
先日、新聞のチラシに、こんな案内が入っていました。行けそうなので、早速電話して予約。(お互いに何度も取れずにすったもんだがありましたけど…略。なんとかつながったからいいや。)
新聞チラシとはいえ、個人情報がたくさん含まれているので、モザイクかけまくっています。
本日、行ってきました。なかなか楽しかったですよ。何より、本物の音が聴けましたし、ちゃんと弾ける人の演奏を聴くことができました。経験値はゼロから1になりましたね。音色は、大正琴の音を連想しました。
体験させてもらったのは25弦の「ライリッシュ」と呼ばれる楽器でした。(商標かもしれません。)スチール弦が25本、ピアノの黒鍵にあたる半音もあります。でもなぁ…チューニング考えると頭が痛いです。12弦ギターどころか6弦ギターでも難儀しているのに、25弦で、しかも減速ギヤなしで軸をそのまま回す方式(三線と同じですが軸がさらに細い=より微調整が必要)ですので、演奏中に『あ、ズレてきた…』と気付いたらどうしよう…と。(上手な方は演奏中になおすそうです。)音は素敵なのですが、ハードル高いなぁ…。
実は、アマゾ○で買ったヤツ(ナイロン弦・10弦です)の対策を聞こうかなと思っていたのです。でもどうやらそちらの雰囲気ではないなー。というのは、こちらの「連盟」、講師の養成・教室の運営・楽器の販売とセットになったメソッドになっており、これは他メーカーの(しかもどこかよくわかんない製品…)楽器の話はできないなー…と思った次第です。あ、こちらで楽器を購入したあとで『実は…』っていうのなら有りかもしれませんね。
というわけで、レッスンの受講、入会申込書の記載は辞退しました。『ギターとフルート、もっとしみじみ練習しないさいよ』という、内なる声に従うことにしました(笑)。