コロナウィルスによる自粛…雑感

コロナウィルスによる自粛の波が、いよいよ身辺に及んで来ております。誰に言われなくても、大震災直後を思い出します。

昨日、首相自らによる学校休校の「要請」がありました。最初の印象ですが…なーにが「要請」ですか、あれって「忖度して命令を聞けよな。判断は各地に任せたので責任は取ってね。」ってことですよね。どこでもほぼ右へならいするんでしょうね。(文字通り「右」へ?)逆に言うと、「どこの都道府県が言う事を聞かないか」のあぶり出しかもしれませんぜ。
そういえば、遠い昔、「コミッショナーの強い要望」っていうのがありましたけど、ご記憶の方はいらっしゃいますでしょうか?

話題は学校休校に戻ります。勝手に裏読みしますけど、こういうのって一応「最もダメージの少ないタイミング」を見据えて発表するんでしょうね。3月なら1/3近くが春休みで、最上級生は卒業してしまう時期。中高生の1/3は影響がとても少ないと考えたわけです。そして、春休みというインターバルのうちに、感染拡大の様子を見定め、いろいろ議論できる。まぁブレーンの方が考えた設定なのでしょう。批判や苦情は当然あるでしょうけど、それも覚悟の上だろうな。そのへんは貫徹する意志の強さがないと(=面の皮が厚くないと)政治家なんてやってられないでしょう。
その深慮遠謀はちょっと理解しているうえで…でもやっぱり、文句しか出ませんわ…。結局、政治家さんって、都合の良い方向にしか発言が及ばないんだもの。だいたいテレワークの推進って何さ?日本の国民の何パーセントがテレワークで仕事できるっていうの?国民みんなIT系サラリーマンだと思ってるの?逆に、人と対面することが仕事っていう人だって大量にいるんですよ。
ちょっと前の「働き方改革」の「月100時間」もそうだけど、農家や漁師の人、客商売やサービス業の人、医療現場や介護職の人なんかは「何のこっちゃ?」と首をかしげ、あるいは頭をかかえ、または腹をかかえて笑っているかもしれませんなぁ。で、使用者側はたぶんこんなふうに…「残業は月100時間超えられないからね。それ以上は仕事とカウントしないからね。残業と認めるとルール違反になっちゃうから仕方ないよ。だってそう決まったんだもの。」結果、無賃労働が増える…と。数字にあらわれないブラック仕事が増える…と。
数字といえば、感染者として発表される数字、あれ微妙ですよね。たぶん、事実より極端に少ないと思います。だって、検査してないんだもの…。患者が少ない事を強調したかったら、検査させなきゃいいんですよね(皮肉です)。いま患者数が多い都道府県は、とっても正直なのか、きちんと検査を行っている場所かもしれません。あと、たぶん、感染者が出たことがわかって、「いつ発表したら世間に影響が少ないか」検討している自治体も、間違いなくあるはずです。たぶんシナリオ作ってるのさ。例えば「21日から体調が悪くなったけど検査に来たのが26日、その結果が届いたのが昨日、ということにしよう。よし、これで行くぞ。」って。まぁそれが悪いとは言えません。言えないのはわかっています。必要悪みたいな、「必要ウソ」(ウソにならないウソだけど)なんでしょうね。


さて、学校休校のあおりを受けて(本当にそうなのか?)、わが音楽教室でも3月は当面休講となってしまいました。やれやれ、年度末のように忙しい時期ほど、気分転換に音楽に親しみたいのになぁ…。
と、各種ライブやイベントの中止が続々と報じられる中、自分にも残念な事がやって来ちゃった、というお話でした。