筑波山とカノープス

今冬の課題(?)、カノープスの写真です。場所は芳賀町。最初のチャレンジのときに曇られた場所です。
季節柄、カノープスの南中時刻が早くなってきました。21時過ぎ頃になり、行き帰りはしやすくなりましたし、帰りにファミレス(00時閉店)で食事して帰る事もできます。ところがデメリットも多くて…あとで書きます。


実は、先週の水曜日に「晴れてるな、よし、行くぞ」と、突然出かけて撮影したものです。21時~13分の間に,「20秒露出・10秒中断」を繰り返し、比較明合成しました。

中央が筑波山。50mmの写野です。
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ちょいトリミング。筑波山のやや右側に、カノープスが見えました。
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思いっきりトリミング。中断時間があるので点線になっています。
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…と、一応撮れましたし、双眼鏡で見つけて肉眼で確認、もできたんですけど、この時間は撮影には不向きです。

  • 通行車両が多い。→車のライトが写り込んでしまう。それどころか、真っ正面から照らされてしまう。12月の夜中は一台も通過車両がなかったのですが、今回はわずか15分間に上下一台ずつありました。こんな田舎道に…と、びっくりです。
  • 人に見つかりやすい。通報されるリスクも高くなります。いや、決して笑い事じゃなく、「怪しい者ではない」と誤解が解けたとしても、お巡りさんが来ちゃったらそれだけで時間を食ってしまい、撮影の妨げになりますから。
  • 宵のうちは、空の透明度がいまひとつ。昼間、空に上がった水蒸気が街明かりに照らされるので透明度が良くありません。少し冷やされて「雲になる」可能性も高いです。
  • まだ起きている人が多い=人口灯火が多い=空の暗さという点で、良くない。光害が多いってことです。
  • 加えて、飛行機が多い!成田からの便と、茨城空港からの便が、ちょうど筑波山付近の上空を通るんです。カノープスを見つける前、双眼鏡で探している時に『これか!?』って、何度も間違いました。

それでは飛行機の光跡を見てみましょう。カノープスの右側、点々と飛行機の足跡が…。
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筑波山より左側、加波山と燕山の付近は、飛行機がターンするポイントのようです。ちょうどこちらを向く時には非常に明るく見えます。
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あ、本当に一番明るいのは、車のライトが正面を向いてしまったものです。


さらに両コマ共通で、下方の白い線は、1本向こう側の田んぼ道を走る車のライトの光跡です。これも夜中なら1台もなかったりするんですよね…。
まぁそんなわけで、今シーズンのカノープス・チャレンジも、もう終了かなぁ…。