部分日食はゆっくり進む現象で、長い時間がかかります。皆既食のように「勝負の瞬間」がないので、何となくのんびりした撮影になります。
今回も、いろいろな日食の楽しみ方を試みました。
その1 ピンホール箱
ティッシュの空き箱を使って、ピンホールカメラを作ります。左側の丸いのは、縫い針ケース。
ちょうど良いところに矢印が印刷されていました(笑)ので、そのすぐ先に穴を開けました。
こんなふうに長軸を太陽に向けて使います。スクリーンにあたる底の白い紙は、手元にあったメモ用紙です。よく見ると太陽像が見えています。
その2 老眼鏡による投影法
愛用している百均の老眼鏡(+1.0)で太陽像を投影してみました。+1.0のレンズはfl=1,000mm 。すると約1cmの太陽像が投影されます。
ちなみに老眼が進んで+2.0になったとすると、fl=500mmなので太陽像は5mmになり、観察しづらくなります。弱い老眼バンザイです(笑)。
もし虫眼鏡を使うと、焦点距離が短い=太陽像が小さい、という事は熱が一点に集まり、紙が燃えてしまうわけです。ある程度長い焦点距離の凸レンズを使わないと危険です。
いざ投影してみると、太陽像が明るくて、太陽だけ露出オーバーになってしまいます。そこでわざわざ白いスクリーンを避け、色のついているところに投影しました。車のドアですが…。あっ、これ虫眼鏡でやっちゃダメですからね。焦げちゃいますよ。気をつけて下さいね。
四角いのはこれを撮影したスマホの影です。なるべく太陽像の正面から撮らないと像がゆがんでしまいます。でも真正面から撮ろうとすると、スマホが太陽を隠してしまうんですね…。(皆既食…どころではないなぁ…(笑)。)
物干し台の白っぽいところに投影してみると、こんな感じ。投影された太陽像がゆがまないために、なるべく太陽光線に垂直な(太陽に正対している)面を探してこれを見つけました。でも白いから露出オーバー…。
その3 木の葉によるピンホール像
…と思ったのですが、周囲にあるのは落葉樹ばかりで、この季節は木漏れ日ができないのです…。残念…。
この他に、指の隙間とか、ビスケットの穴とか、紙にピンホールで文字を書くとか、いろいろなアイデアがありますが、時間と根性が足りませんでした。
まぁ…今日はこれくらいにしといたる!…ってことで(笑)。
次回、日本で見られる日食は、今年12月26日夕方の部分食です。