ISSの通過

元旦の早朝、ISS(国際宇宙ステーション)の通過がありました。


早速、撮影結果。05:36:00〜05:39:18、20コマ合成。

8秒露出・2秒中断、これのくり返しですので、8秒間の光跡と2秒間のブランクが続いて、「点線」になっています。この1枚ではわかりませんが、ISSは左上(南西)から右下(北東)に動いて行きました。


文字入れ。線が白いとISSと紛らわしいので、黄色にしてみました。




「通過」と書きましたが、ISSは2時間くらいで地球を回っています。一日に地球を何周もしますので、何回かは頭上にやって来ることになります。が、昼間だったら背景の空が明るくて見えませんし、夜中だったらISSに太陽光が当たらない(低高度の衛星なので、地球の影に入る)ので見えません。夕方や明け方の薄明開始終了前後の時間帯が、唯一見るチャンスなのです。
というわけで、肉眼で見えるチャンスは毎週のようにあるのですが、マイナス等級で頭上を通過するという好条件のものはなかなか機会が少ないのです。その少ないチャンスが、今朝だったわけです。
新年早々、良いものを見ました。今年もいろいろな天文現象を追いかけたいと思います。