イルミネーションは要りません

私、天文マニアです。ですので、余計な光はやめましょうよ…という話です。これ、以前にも書いていますので、それを下敷きにします。(というより、言いたいことは変わらないのでほぼ自分のコピペ…w)


イルミネーションに関しては、天文屋なので否定派です。別に要らないじゃないか、電気の無駄じゃないか、と。もっとストレートに言うと、星を見るのに邪魔になるからキライ…って事です。ちなみに、夜空を光で汚すという意味の「光害」という言葉は英語の"light pollution"(直訳すると「光汚染」)から来ているそうです。町中では星が見えないので、星を見るためにわざわざ山の中に出かける、それが天文屋なのですから。


でも、私にも夜景を見て感動した事はあります。京都の夜景、ロスアンゼルスの夜景。一つ一つの明かりに人の暮らしがあるから…なんですねぇ、たぶん。(「天空の城ラピュタ」の「君をのせて」の歌詞にあるとおりです。)でもなぁ…これが生活の照明でなく、商業的プロパガンダのネオンサインとか、わざとらしく(なんとかの一つ覚え的に)ライトアップされた建物とかだと、『またか』としか思わなくなっています。おまけにこれの報道がまたしょうもない…。テレビのニュースで「どこそこでライトアップが始まりました」ってニュース、「地域のほほえましい話題」としか取り扱いませんよね。夜空が汚れる原因とはもちろん、電気の無駄遣いとか、青少年の夜遊びの助長とか、そういう方向で取り上げられる事はまずありません。ちったぁ違った切り口で報道しないのかねぇ…と、いつも思います。


ライトアップに関してはまだ文句があります。『どうせやるなら』の話ですが、古い建物を照らす時は、色温度の低い照明にしてくださいよ。江戸時代のお城は水銀灯ではなく、電球色みたいな、かがり火に近い温かい色の明かりにしましょうよ。全然似合ってる感じがしないんですよね。