現在、日本では2種類の天文雑誌があります。どちらも月刊誌で、1964年創刊の「天文ガイド」(誠文堂新光社)、2000年創刊の「星ナビ」(アストロアーツ)の2種類です。いずれも毎月5日が発売日。つまり今日は、月で一番本屋に行きたい日なのです。
で、今日のお話はこちら。「星ナビ」2015年4月号。
4月4日に見える皆既月食の記事も載っています。一家に1冊、いかがでしょう?…(笑)
本誌には「星ナビギャラリー」という、読者の投稿による天体写真のページがあります。その中に…掲載されました!
これは昨年12月23日の更新で紹介した写真です。撮影は、12月22日から23日にかけて。冬至の夜です。
こちらが撮影データのページ。画像では名前に一応モザイクかけてますが、発売されている雑誌にはもちろん載っています。皆さんどうぞ「星ナビ」を立ち読みして、どかんの本名を確認してください(笑)。
えーと、すみません。出版物の一部を複写した画像ですので、本来アウトなんですけど、本誌の宣伝も兼ねております。ご理解いただければと思います。
こうした天文雑誌への投稿写真が載るのは、私にとっておそらく30数年ぶり。初入選は当時の「天文と気象」(地人書館)、また「天文ガイド」にも入選歴はありますが、どちらも70年代のお話です。その後は天体写真の技術の向上(103a→水素増感…の辺り)にもうついてゆけず、投稿できるような作品も撮れませんでした。
逆に、撮影よりも眼視で観測したり眺めたりする方に目覚め、よほどの大彗星とか皆既日食に出かけた時くらいしか天体写真を撮らなくなってしまいました。そうこうするうちに世紀も変わり、デジタルの時代になったわけです。デジタルになるとこれが、なかなかよく写るんです。しかも自家処理で薬品を使ったりする事もなく、銀塩よりもずっと手軽に撮れるのです。フリーソフトで比較明合成も簡単にできます。
今回の課題である12時間露出も、銀塩の時代なら12時間一発勝負(合成でなく一コマで)ということになり、何らかの失敗要因が入ってしまう可能性がかなり高かったのです。星は写らないしカブリは蓄積するしで、一晩中晴れたとしても星の数がこんなに写りません。努力した割には報われない課題だったのです。
さて、作品を再度掲載します。投稿したのは、この「朝焼けブレンド」です。
こちらは比較明動画。効果音は入れてるヒマなかったです…。
良かったら、当日の更新も読んでみてください。次の日には画面に写った天体に関する解説記事も書いています。
リンク→2014年12月23日の更新
リンク→2014年12月24日の更新