三増酒について

三増酒って言葉、ご存じですか?
戦後の物不足の際に作られた、醸造して作られたアルコールでなく、糖分を加えて作られた、インチキ日本酒のことです。およそ3倍に薄められた酒なので、『三倍増醸酒』(三増酒)と呼ばれました。多くの日本酒マニアに嫌われている「まがい物」です。現在はもう少し基準が厳しくなり、実質「二増酒」となっていますが、それでもまだまだ多くの「清酒」を名乗っている製品に、「糖類」が添加されています。


さて、早速、市販の安酒をチェックしてみました。とりあえず近所のスーパーで、今月の特売品、\92(税別)のものを4種類買ってみました。


原材料が記載されている欄をチェック。




おっ、一つだけ糖類を添加していない製品を発見。それはこの製品です。


せっかくなので試飲。


正直、味の違いってよくわかりません…。大した舌じゃあないって事です。でも、酒好きとしては、少しでも本物に近い物を飲みたい・知りたい、と思います。今はわからなくてもそのうちわかるかも…ってわけで、もう少し予算があったら「純米酒」を選びたいですし、安酒でも糖類が入っていないものを探して飲みたいと思います。


これ書くと、次は「ウィスキーの2級って…」という話に持って行きたくなりますが、それはまぁ、次の機会にします。マッサンのこだわりだけでは日本のウィスキーは市場ができなかったわけですから、鴨居の社長のやり方も、まぁ必要悪だったわけで…って、やっぱり長くなるなぁ…(笑)。