ここ数日、宵の空低く、金星と水星が並んで見えています。
水星は、実際も見かけ上の太陽に近いため、チャンスをうまくつかまないと見ることが難しい天体です。かのコペルニクスも水星は一生見たことがなかった…という有名な話があります。(都市伝説レベルと思いますけど…)
一方、金星はとても明るいので、低くてもたいへん目立ちます。金星を手がかりにして、水星を見つけてみませんか?
以下、東京付近で17時30分頃に見える西南西の空です。「西南西」と表示されている部分は地平線。図のメッシュは10度です。腕を伸ばしてげんこつをタテに作りますと、その見かけのタテの径がおよそ10度になります。参考に、7倍や8倍の双眼鏡の視野は、およそ6度〜8度です。
【夕方の西空の図】…昨日から10日間の様子です。
1月9日(金)
1月20日(火)
文字入れ。月でした!
実はこの日、極細の月を見るチャンスでもあります。
以上、毎日17時30分の様子を図にしてみましたが、同じ日でも時間によって様子が大きく異なってきます。次に、1月11日(日)の10分ごとの変化を示します。
さて、東京付近では見頃の時刻は17時30分頃ですが、これ、各地で大きく違います。
各地での同時刻の比較。日本も広いねぇ。ちょうど良い時刻を探してみましょう。
那覇だとまだまだ昼間です。
ちなみに、今回の水星と金星の接近は、こんな位置関係になっています。水星の方が手前にあり、内側から追い越しをかけているところです。
【太陽系の図】
※ 図の作成には「Stella Navigator ver.9」(アストロアーツ)を使用しました。