ミッション[宇宙×芸術](東京都現代美術館)

8月12日は東京泊。翌13日は1日時間があったので、東京都現代美術館に行ってきました。一昨年、「特撮博物館」を見に行ったところです。→ど寒ブログリンク 特撮博物館

宇宙を芸術として捉える…ということで、自分としてはいつもと違うアプローチで宇宙と対峙することになります。いろいろ面白い展示がありましたので、いくつかご紹介します。中には、『これ文化祭で使いたい!』というようなものもあります。…というか、気がつけばそういうネタ探し的な視点で見ていました。(別に文化祭に出典する予定はないんですけどね…。)

  • メガスター大平貴之氏作、天文ファンならみんな知ってる星空投影機。*1これが見たくて行ったと言っても過言ではありません。投影回に間に合うかな、と心配したのですが、そういう普通の投影ではなく、BGMはあるけど解説無し・入れ替え無しの自由通行スタイル。椅子もなく、カーペットに寝転ぶことになります。これが疲れている身体には心地よくて、ついつい30分近く眺めてしまいました。一応、5分くらいの間隔で朝が来て、すぐにまた繰り返す、という方式です。終わり近くには雪が降ったり、オーロラが舞ったりします。もちろん、星の数はめっちゃ多いです。ただ、丸天井ではなく、四角い部屋にそのまま投影しているので、天文マニア的には不満が残りますが、これも芸術ってことなんでしょう。
  • 「きぼう」における「文化・人文社会科学パイロットミッション」。JAXAへの提案者(主に芸術系の学者)が解説する「きぼう」でのいろいろな試み。直径8cmくらいの水の塊を宙に浮かせ、表面や中に絵の具を落として墨流しを作る…これがきれいで、思いがけない形になって、印象的でした。ISSの利用について、こういう方法もあるのかと、目からウロコでした。
  • りんごと宇宙。りんごの表面のつぶつぶを「星」に見立てて…ってあたりまでは、「ふーん」程度な感じでしたけど、りんごスクリーンは「おおっ!」となりました。傘の骨みたいなのを回転させてりんごの上半分みたいにして、そこに映像を映すと、空中に像が浮かぶんです!簡単な理屈なんですけど、これ、面白いです。
  • なつのロケット団、という団体があるらしいです。これ、民間でロケット打ち上げをしているようで、その苦闘の歴史が実機の展示を含めて紹介されています。爆発しちゃった時に溶けてしまったカメラ(実物)の展示が生々しいです。

この他にもいろいろと体験できる展示もありますが、夏休みのことでお子さんが多いので、ほとんどは並んでいる列が長いので遠慮。でも、月球儀を持ち上げて、拡大して投影できるコーナーでは並んで楽しみました。一時期、月面マニアでしたから…(笑)。アルプス谷とか直線壁を拡大しておもしろがってました。

これから見に行く方(この企画展は8月31日までです)に、いくつかアドバイスを。

  • 地下鉄の駅「清澄白河」から美術館までは酷暑の道のりです。暑さ対策を忘れずに。
  • 館内の冷房はやや強めです。長袖を持って行った方が良いでしょう。↑と反対…(笑)。この対策さえあれば1日遊んでいられそうです。
  • 「撮影OK」の箇所がいくつもあります。デジカメ必携。できれば撮ってくれる誰かと一緒に行きましょう。
  • メガスターでは双眼鏡を使ってマニアっぽく楽しみましょう。他の展示物もあるので、近くまでピントが合うパピリオがお勧め。あと、南天を天頂にして止まることが多いので、マニアの方は、はちぶんぎ座σを探す予習をしておくとよいでしょう。(私はさっぱりわかりませんでした…。)ちなみに、南十字星付近は並びが崩れている感じがしました。ケンタウルス座αβもわかりませんでした。
  • 館内のレストランは混んでいます。昼食は、駅までの途中で、深川めしが食べられるところが何軒かありますので、食べてみると良いでしょう。


駅までの途中、深川資料館通りを歩きました。下町情緒の漂う通りで、入ってみたくなるお店がいくつもありました。その資料館で、「大鵬顕彰コーナー」というのがあったのでのぞいてみました。有料展示に入場する手前の、ロビー展示で、無料です。「巨人・大鵬・卵焼き」をご存じの昭和世代の方はぜひ。
さて、大鵬と宇宙の関係ですが…『白星・黒星…と、星が気になります』…お後がよろしいようで。


そういえば、先々週は東京ドームシティの「TeNQ」に行きました。まだレポート書いてないですね。近日更新!

*1:プラネタリウム」と言った方が早いんですけど、「惑星投影機能」がついていない場合は「プラネタリウム」とは呼べないのです。