ISSのポルックス通過

今日はISSが、ふたご座のポルックスの手前を通過する予報が出ました。観測地は、つくば市常総市の境界付近、小貝川流域の水田地帯で、車で1時間ほどかけて出かけました。良く晴れていたのですが、風が非常に強く、望遠鏡が片時も止まってくれません。おまけに直前に雲がわいてきて、ポルックスに一番近づいた時には雲に隠されてしまいました。で、現象は捕らえられませんでした。皆既日食で、皆既の直前に曇られる、みたいなもんです…。(いや、また見られる現象なので、そこまで悲惨じゃありません。決して。)


5秒露出、2秒中断で撮影したものを合成。18mm広角レンズです。ISSは、右下から左上に向かって動いて行きました。

中央上に並んでいるのが、ふたご座のα・β。右が兄、αのカストル。左が弟、βのポルックス。右端に、ぎょしゃ座のカペラ。下辺右側の明るいのは木星です。


ポルックスに届く瞬間、雲が…


上の部分拡大。


次のコマ。ポルックスから離脱したところ。


上の部分拡大。


東の空、左下に向かって消えていくISS。からす座の四辺形が写っています。

カメラの向きを、西側から東側に大慌てで変えたので、構図がいい加減です。空を写すなら、こんなに地上が入っちゃ行けません。まぁ、水を入れ始めた田んぼの様子がわかり、季節を表すには良いかもしれませんけど…。


動画をメインにしたつもりだったのです。直前まで、視野の中で元気よく跳ね回る(笑)ポルックスが写っているのですが、肝心の時間にはポルックスが全く見えなくなり、あれれ?…と思っているうちに通過してしまいました。あとでもっと良く見てみたいと思います。
…というわけで、今回は撮影失敗でした。