ISSの月面通過(2日連続)

たまたま2日連続で、ISSの月面通過を捕らえました。今日は職場から車で30分ほどの場所、水田地帯の小川のほとりです。
今日の現象は低高度で起こるため、ISSが小さくてやや見劣りがします。一方で、月面上の見かけの移動速度が遅いので、捕らえやすいと言えます。撮れた映像としては、高度が低いので大気の影響を大きく受け、月がゆらゆらしてしまい、クオリティはよくありません。
光学系は昨日と同じ、90mmアクロマート1,000mm、PENTAX K-5ボディ、直焦点。架台はビクセンGPにモータードライブ。30fpsで動画撮影。露出補正-0.7evでAEロック。

1秒を10倍に引き伸ばしてのコマ送り動画です。月面上を上から下に、ISSが通過して行きます。
処理は、01m38sのAVIファイルを2940コマのjpg静止画像化。そのうちISSが映った67コマをSiriusCompで比較暗合成。67コマ+前後1コマ+比較暗1コマ=70コマを、3コマ/秒でコマ送り動画化(これもSiriusCompにて)。


1コマを切り出してみます。ISS、真ん中よりちょっと上にありますが、わかります?


これです。雨の海を通過中。


比較暗合成で、通過のすべてを1枚にしてみました。「月に破線」って感じですね(笑)。


ちょっと拡大、というよりこれで等倍です。


2倍に拡大。これでISSの形がわかりますが、また、大気の影響による形のゆがみもよくわかります。


みゃおさんのおかげで『AEロック』という技を憶えました。無理矢理露出補正をして、そのままロックするという技ですが、普通に星だけ撮っているときはまず使わない機能ですね。いろんな現象をとらえながら、少しずついろんな技も憶えて行きたいです。


今回、2日続けて現象を捉えることができ、たいへんラッキーでした。忙しいながらも充実した時間です。また、この現象のおかげで普段使わないカメラの機能を憶える事ができました。パソコンなどもそうですけど、いろんな機能があってもほんの一部しか使っていませんねぇ。とてもじゃないけど『使いこなしてる』なんて言えませんけど、せっかくなので精一杯楽しみたいと思います。