リニア彗星(C/2012K5)が地球に接近しています。といっても肉眼で見えるようなものではありませんので、新聞などで話題になることはありません。でも天文マニアにとっては格好の対象。望遠レンズを使って星を撮る人なら、簡単にその姿を写すことができます。
ただし、地球に近づいているということは、見かけ上の移動速度が速いわけです。彗星の追尾がけっこう大変になります。まぁそのへんは手抜きするのが得意なんですが、むしろ移動速度が速いなら…というわけで、動画にしちゃいました。
2013年1月3日〜4日、21h30m〜02h00mの移動です。
彗星は「ぎょしゃ座」を移動中。冬の天の川の中の、星が多いところです。特に目を引くのが、3つの散開星団。M36、37、38です。この夜はちょうどその星団の脇に見えました。実ににぎやかな、冬の天の川の「銀座通り」といったところです。画面右から、M38、M36、M37と並んでいます。番号順ではありませんのでご注意ください。
彗星の位置は、M36の左上になります。これは1枚目の画像。真ん中やや上に注目。
部分拡大してみました。M36の左上のここ(←)です。恒星とダブって見えていますね。
3日から4日の夜、しぶんぎ座流星群を数える傍ら、赤道儀にカメラを載せてこれを撮影していました。といってもこちらはカメラ任せ。ただ、方向が変わってバランスが大きく崩れる事もあるので、時々チェックしていました。この夜は他にビデオも撮っていましたので、『通常の3倍』以上、観測を楽しみました。ビデオについては、また後日。