父の手術

先日、父の声で留守番電話がありまして、曰く、今度入院して手術するからよろしく、とのこと。まぁ本人からの電話だったし、以前にも手術しているし、あんまり重く考えていなかったのです。で、手術の日も仕事あるし、まあ遠くから無事を祈って、術後に見舞いに行けば良いかなぁ、と思っていました。
事態が変わったのは昨夜遅く。母からのSOSコール。曰く、明日、父の手術で朝早く病院に行かなくちゃいけない、だけど早すぎてタクシーもなくて、どうしたら良いかわからない、云々…。お袋は若い頃はしっかりした頭の良い人で、最近こそ年取ってよぼよぼ気味ですが、それにしたって『どうしたら良いかわからない』なんて言うのを聞いたことがありません。これは余程の事だ、かなり不安を感じているんだ、と判断し、今朝は早くから出動する事になりました。
05時に起きて、車で40分ほどで実家着。少し準備して、そこから病院まで15分ほど。父の病室に着くと既に起きていました。看護士さんが回ってきて、朝の検温タイム。ちょっと可愛い、でも気の強そうな看護士さんがいました(何見とんねんw)。
08時過ぎた頃、職場に電話して休暇を取りました。こういう時のために有給休暇があるんですよね。残しておいて良かったです。しかし、昨日、2時間休暇取ったばかりだなぁ…。しかも今日休むと続けて4連休になるし…。迷惑かけてますね。
手術室に行く準備。しかし…老夫婦なんで会話がかみ合わなかったり、耳が遠かったりで、準備が思うように進みません。大丈夫かいな。なんかいろいろ余計な手間をかけていた気がしますが、あんまり口を出すのもかえって邪魔かもしれないので、極力黙っていましたけど。それでもなんとか準備ができて、09時半頃、ストレッチャーに乗せられて手術室に向かう父を見送りました。
手術は2時間ほどだと言われ、待合室で待っていましたが、ここで一気に眠気が…。持ってきたカバンを枕にベンチでごろ寝していました。一応、文庫本も持っていったんですけど、数ページしか読み進めませんでした。脇にいたお袋は何をしていたんだろう?わかんないや。
しばらくして看護士さんに名前を呼ばれ、起こされました。手術が終わったので迎えに行きます。間もなく戻ってきますよ、とのこと。1時間半ほどでしたので、まぁ順調だったのかな、と勝手に考えました。
ストレッチャーに乗せられた父が戻ってきました。麻酔は腰椎だけなので、起きられませんが、眠っているわけではありません。でも眠そう。ぼーっとしている感じ。一方、こちらも眠くてぼーっとしています。
お袋はえらく安心した様子でした。やっぱり手術は不安だったんですね。そりゃそうだ。でもその後、主治医の先生から手術と今後の治療についての説明を受けたのですが、手術はうまく行ったものの、今後の検査を見ないと安心できない面が多々あるとのこと。これ、聞いて良かったです。お袋、耳が遠くてよくわかっていなかったもんなぁ。とりあえず、そうそう楽観してばかりもいられないな、という事がわかったわけで、息子としてはわりあい正確な現状把握ができたというものです。仕方ないな、もうトシだもの。やっぱりある程度の覚悟を持っておかないといけませんね…。


ふう…。そんなわけで、眠かったり、待ちくたびれたり、けっこう疲れた1日でした。時間的には忙しいわけじゃなかったんですけどね。夕方は予約してあったフルートのレッスンにも行けましたし。でもなんか、精神的にかなり疲れたわぁ。
ともあれ、これから実家に行く機会が増えそうです。まぁ誰でも通る道なんでしょうね…。