雲との戦い

昨日の朝、今朝と、未明の星空を見ていましたが、いずれも曇り。「雲との戦い」でした。


13日早朝、ペルセウス座流星群極大の夜の空(00:30〜02:57)です。「星の動画」のつもりだったのですが「雲の動画」になってしまいました(笑)。

興味深いことに、雲の動きが完全に二層構造です。「右から左」と「上から下」の二つの動きがあります。これじゃ、晴れませんね。


唯一、写った流星が、これです。01:51。雲を透かして輝いて見えました。


部分拡大してみます。




14日早朝の金星食は曇りでした。
01:30に目覚ましが鳴り、起きましたが、空を見るとベタ曇り。インターバルで撮影しても「雲の動き」にならないくらいの一面のベタ曇りです。これは「待ちモード」だな、と腹をくくりました。実は私のベッド、傍らの窓を開けると東の空が見えるのです。窓を全開にして、寝ながら夜明けを待つことにしました。
うとうとしたり、目覚めたりの繰り返し。でも、全然晴れません。ちょっと長めに寝てしまい、気づいたら既に潜入時刻を過ぎていました。もう半分あきらめです。出現に賭けるしかありませんが、ほとんど望みはありません。
何度も目覚めましたが、出現まで月すら見えない状況が続いてしまいました。それでも出現後の「月と金星」のスナップでも撮ろうと思い、朝まで粘りました。薄明が来て、月も金星もいい加減高く上ってきたはず。朝焼け雲がピンクできれいなのですが、なぜか月と金星があるあたりの雲が、どっかと腰を据えてしまい、動こうとしません。一度だけ、かろうじて「月の半分とすぐ近くの金星」が見えたのですが、また別の雲の群れに隠されてしまいました。
そんなわけで、金星食は「惨敗」でした…。残念。


これで今年の「太陽・月・金星」の豪華三食揃い踏み*1は終了です。2勝1敗でしたけど、十分に楽しんだので、満足しています。

*1:2012年は、三大「明るい天体」がそれぞれ食を起こすのが日本で見られる、という稀有な年なのです。日食は金環食だし、金星の金と合わせて「ゴールデンイヤー」と呼ぶ人もいます。オリンピックの年でもあり、「金メダルの年」という望みもかかっています。