金環食を振り返る(2)

昨日の続き…というより、追記です。自分で振っておいたネタの話を忘れていました。


この画像の隅に、もう一つの観測機材が映っていたのです。


これです…って、前の更新を読んでいないとわかりませんね(笑)。


ほら、これ。ティッシュの空き箱の、ピンホール投影機です。


食が深くなってからが面白いです。


ちょっとクローズアップしてみます。


さらに食が深くなって…


金環食ではきれいなリングになりました。


太陽像をちゃんと影に入れた方がコントラストがあります。


金環の後。欠け方が反対になっています。

そういえば、投影ですから、上下左右が反対になっています。


わずか5分で作った投影機ですが、こんなふうに見事に金環の形を映すことができました。
いや実は他の撮影でいっぱいいっぱいで、忘れそうだったんですよね。実際、老眼鏡の方はすっかり忘れてしまいました。あー、せっかく事前に書いたのに、もったいない…。




もう一つ。ベイリー・ビーズを紹介します。
第2接触(金環の始まり)の時は眼視で見ていて、写真を撮れませんでした。第3接触(金環の終わり)ではベイリー・ビーズを狙ってみました。


これでもわかりますが…


拡大してみるとわかりやすくなります。


もう1枚。


また拡大します。


ベイリー・ビーズは、皆既や金環の始めと終わりに、月の縁の山で、細くなった太陽がぷちぷちとビーズのように途切れる現象です。皆既の時の「ダイヤモンド・リング」も、この一種と考えることができます。ほんの数秒間、それも刻一刻と変化する現象であるうえ、観測地によって縁になる月の地点が違います。たいへん貴重なショットなのです。


…ということで、本日、これまで。