スーパームーンって何?

ツイッターのTLで何人かが「スーパームーン」って書いていたんですけど、『何それ?』状態で、話に乗れない私です。こんばんは。


まぁちょいと調べればわかる事で、NASAがサイトで「Super Full Moon」または「It's a super "perigee moon"」などと書いたのが始まりみたいですね。何にしろ、多くの人が天体に関心を持ってくれるのはうれしい事です。迷信に結びつかなきゃ、ですけど。
幸い、このスーパームーンに関しては、大した迷信は流布されていないようです。昨年3月のスーパームーンのタイミングだと、地震との兼ね合いがもっとまことしやかに語られてもおかしくないな、とは思ったのですが、事が事だけに、さすがに迷信好きな方も大きな声では語れなかったでしょう。
さて、いつも思うことなのですが、ニュースサイトの無責任さ。せめて自前の画像とか、計算結果とか載せれば良いのに…と思うのですが、たいがいは『NASAによると…』とか『…だという。』とか。もう笑っちゃいます。たとえばこんなサイトがありました。

見出し → 昨日のスーパームーンは14%大きく、30%明るく見えた


見出しで言い切っているかぎり、何かしらの観測をして計測したのかな、と期待したのですが…


本文 → NASAの発表によれば、大きさは14%大きく、明るさは30%明るく見えたようだ。


うーん…。そんなに責任とりたくないのかなぁ…?


ちなみにこの記事、日付が書いてないんですよね。昨日今日のスーパームーンブーム(?)で検索上位に上がってきているのですが、いつの記事なのかわかりません。調べてみると、昨年3月のスーパームーンの記事のようですね。こういうの困ります。あとで検索して役立てる事を見越して、いつの記事なのか明記しておいて欲しいところです。
…で、そんな事を気にもかけず、多くの人がこの記事についてリツイートしているという…。まぁ、これがネット社会の現況であると言ってしまえばそれまでなんですけど。


さて、文句ばかり言っていないで、少しは実験実証的な事をしてみないといけませんね。というわけで、シミュレーションしてみた、満月の大きさ比べです。画面上のスケールは同じにしてあります。


2011年9月12日の「遠い満月」


2012年5月5日の「近い満月」


  ※ 図の作成には「Stella Navigator ver.5」(アストロアーツ)を使用しました。


おー、こうして見るとけっこう違いますねぇ。ちなみに上記の2ヶ月で、月が最近の時の視直径は33.6'(角度の「分」です。)、最遠の時のは29.7'です。直径の比は、大きい時が小さい時の13%増。面積比でいうと、886.23平方分と692.44平方分ですから、28%増という事になります。なるほどー。上の記事の数値は決してウソじゃない事がわかります。


ちなみに、月の軌道は楕円形であるがゆえに、近地点・遠地点における地球との距離差がこの違いを生じさせるわけです。大ざっぱに言って、遠地点は近地点の反対側にあるわけです。なので、次の新月は遠地点付近、つまり見かけ上「小さい新月」という事になります。そう、月の見かけの大きさが小さいから、日食の時に太陽が周囲からはみ出す「金環食」になるわけなんですよね。


…というわけで、満月イコール「日食まであと2週間」。その日が迫ってきたのをひしひしと感じています。