早朝寄席

定期早朝寄席更新です。
土曜日は、観劇『ストロンガー』で六本木に。六本木で飲んで、上野のカプセル泊。翌朝の早朝寄席はいつものとおりです。
…がっ!今日はいつもの早朝寄席とは違う…。なぜか、人がびっしり。座席がなく、後ろの方に立ったまま見ることになりました。それでも中に入れたのでまだ良い方で、扉の外にまで人が立っていました。最初、理由がわからなかったのですが…。
春風亭一之輔さん、間もなく真打ち昇進につき、本日をもって早朝寄席を卒業!…ということでした。ハロプロだったら『一之輔に関する大事なお知らせ』でしょうなぁ(笑)。その一之輔さんの人気は大したもので、早朝寄席だというのに大入り満員なのです。


今回は…

古今亭正太郎    『星野屋』
柳亭こみち     『芝居の喧嘩』
春風亭朝也     『七段目』
春風亭一之輔    『不動坊』

でした。


正太郎さん、真打ち昇進のおめでたい早朝寄席なので、おめかけさんの話を…と笑いをとっていました。演目は『星野屋』。おめかけさんと旦那の、心中をめぐる、いわば化かし合いの話です。相手の気持ちを試すためにウソをついて、それにまたウソで返して…まぁ昔からこういうのってありますよね。
女流のこみちさん、寄席や芝居小屋のルールの話から入ります。少しずつ詰めて座る「ひざ送り」、混んでいる時には顔パスの人に遠慮してもらう「半畳改め」などですが、『芝居の喧嘩』のお話はこの半畳改めから入ります。幡随院長兵衛と水野十郎左衛門の一派の争いは実際にあったそうですが、芝居小屋ではなかったそうです。それでも、いかにも江戸の芝居小屋でありそうな大喧嘩を題材にしたこの話、若い落語家さんが好んでするのか、この早朝寄席でも何回か聴いています。
朝也さんも芝居もの。これもおなじみの『七段目』。芝居好きな若旦那と小僧の定吉が芝居ごっこに興じる話。朝也さんの芝居口調、板に付いていて、安心して聞ける感じです。
本日のトリはもちろん一之輔さん。演目は『不動坊』。旅先で死んだ不動坊の未亡人、お滝さんの後添いに、との話が来た利吉。ふとした事からやもめ仲間の3人を怒らせてしまい、3人は利吉をこらしめようと、講釈師を幽霊に仕立てておどかそうとして…というドタバタな話。いろんなネタをちりばめてあって、笑いのポイントが高いです。


さて、今回、初めて早朝寄席で知り合いに合いました。前の職場の同僚ですが、彼が落語好きとは知りませんでした。向こうも同じだと思いますけど。でも彼の方がずっと熱心で、早朝寄席が終わるとすぐに黒門亭に行くんだ、と出かけました。すごいなぁ。こちとら、飲み会のついででぃ!(なぜか江戸っ子口調…)