三脚

カメラ用の三脚の話です。


昔の三脚と今の三脚。シルバーのが昔のもの。ブラックが最近のものです。


先日、デジタル一眼レフを買った話を書きましたが、『これ、いいな。いろいろ撮りたいな。』と感じ、さらに、わが家にはろくな三脚がない…という事に気がつきました。で、物欲に火がつくわけです(笑)。
まずは東京に行った折り、市場調査。コンサートの翌朝、早朝寄席の後、道路のはす向かいのヨドバシカメラ上野店へ。ここでいくつか見ましたけど、なんか物足りません。次の機会に、秋葉原ヨドバシカメラへ。ここでは、まいりました。いろんな三脚がありすぎて、選ぶのに、妥協するのに困るほどです。いろいろ見比べていると、どんどん大きくて丈夫なのが欲しくなります。うーむ…どうしたものやら…。
ここで問題になるのが、どんな三脚が欲しいのか、どんな物を撮影するのか…って事です。私の場合、主に自宅の庭で、広角で星座、望遠で月の写真を撮りたいわけです。つまり、重くてもかまわないので、なるべく頑丈な三脚が欲しいのです。これが…上野店ではあまり食指をそそるものがなかったのですが、秋葉原店ではありすぎるという始末…。迷ったあげく、いくつか憶えて帰った型番をネットで調べ、これを購入しました。最初は、搭載重量5kgの中型三脚で十分かなと思ったのですが、この際、10kgまでの大型三脚にしちゃいました。ほら、『大は小を兼ねる』って言いますよね(笑)。

スリック プロ700DX III (3軸雲台付き)。一番上の写真では、右から2番目の一番大きな三脚です。
楽天最安値は数日の間にもかなり変動していまして、私が買った店舗ではすでに在庫なしになっていますし、私が買った時は最安のつもりだったのですが、さらに安くなっています。価格コムでもけっこう動きがあります。
スリックは国内の三脚雲台の代表的なメーカーです。学生の頃、一時期、同社の製品を借りて使っていたことがありましたので、数十年ぶりのスリック三脚ユーザーへのカムバックです。さすがに大型三脚、作りが非常にしっかりします。三脚の伸縮もレバー式で、素早く伸縮でき、たいへん使いやすそうです。


さて、この大型三脚を使うと、こんなに楽なんです…という例。
星座などを撮る場合、普通の撮影と違い、カメラを上の方に向けて、下からファインダーをのぞきこむわけです。それが、今までの小型〜中型三脚だと、こんな風に中腰のまま構図を決めるわけです。ヒザや首がとても疲れます。(モデルは、最近肩こりに悩んでいるDさん…w)

大型三脚だとこんな感じ。ラクチンそのものです♪いやー、買って良かったわぁ。


すっかり気をよくして、ついつい『じゃあ移動用にもう少し小さいの、中型も欲しいな』という事に…(笑)。で、オークションで落札したのがこれ。(アフィリエイトは雲台なしの三脚のみです。)

マンフロット プロ三脚 190XPROB (在庫有 即納)

マンフロット プロ三脚 190XPROB (在庫有 即納)
価格:13,800円(税込、送料別)

マンフロット 190XPROB。一番上の写真では左端。搭載重量5kgタイプの、中型三脚です。
今回、出品者のご厚意で雲台付きです。実はよく調べずに落札したのですが、この三脚がなかなかの優れ物。一番びっくりしたのは、タテ構図への変更が雲台に頼らずにすぐできるのです。
普通のヨコ構図が…

センターポールを一番上に持っていくと、一瞬でヨコ構図に変更できるのです。

マンフロット社はイタリアのメーカーですが、デザインも作りもすごく良い感じで、作りもしっかりしており、すっかりファンになりました。次回は雲台も同社の物を使ってみたいです。(…で、物色中ですw)


雲台といえば、これまた大収穫。マンフロットの三脚につけてもらったこちらの雲台が、すごく良いのです。おわかりになると思いますが、雲台(うんだい)とは、三脚の一番上に取り付けて、カメラの底面とネジで固定し、あちこちに向けて固定させたり動かしたりするための部分です。上の写真でいう金色の部分で、単独で撮った写真がこれです。

KTS PRO50。KTSは、いろいろなメーカーのOEMを手がけている会社です。一般販売はしていないようですが、ウェブ通販はしていますので、興味がおありの方はこちらへどうぞ→KTSウェブページ このメーカー、アルミ系素材の削り出しと塗装がお家芸のようで、バイクや車のパーツも作っているようです。
まず、手に取った質感が良いです。(使う前から気に入ってしまいましたw)クランプを緩めると、ボール部分の動きはなかなかスムーズですし、クランプは軽く回せばしっかり止まってくれます。カメラ底面と接する黒い樹脂の部分はフリー回転して底面を傷つけないようにできています。これ、かなりのお値段だろうなと思いましたが、調べてみると(たぶんOEM供給している)有名雲台メーカーの半額ほどです。何よりクオリティの高さに感動し、あらためて『良いモノを所有する喜び』にひたっております。(持っているだけでも満足感を感じておりますw)
星座写真をガイド撮影で撮るためには、赤道儀にカメラ雲台を搭載する事が多いですが、よくあるのはプレートの上にスリックやベルボンの小型自由雲台を載せるパターンです。私もスリックの定番「バル自由雲台」を数十年間使っていまして、昔のバルも非常に良くできた雲台なのですが、ようやくバルに変わる定番が出現した感じです。思わず、バックアップ、それも色違いのが欲しくなって来ています。


…というわけで、やっぱり、物欲スパイラルなう。…www