マグライトをLED化

天体観測をするにあたり、星図を見たり、記録を取ったりするのに懐中電灯は必須ですが、人気の高いブランドの一つに「マグライト(MAGLITE)」があります。私もお気に入りのブランドで、何色か色違いのものを使用しています。

(『黒』と『赤』のネックの色が微妙に違うのは、テプラでネームシールを作って貼ったせいです。)


長いこと使っていましたが、世はLEDの時代。少しの電力で明るい光が使えるのですから、これに乗り換えない手はありません。でも、マグライトの質感、感触、握りごこち、ちょっとずっしりした重さ、といった感じが好きなので、なかなか他のものに乗り換えられずにいました。
現在、マグライトLEDバージョンが発売されていますが、買いなおすのも、古いのがもったいないし…。かといってLEDを買ってきて工作するほどの腕はないし…。と考えていたところ、他社製パーツで、マグライトをLEDにする物があるのを発見しました。こちらです。

左が1W LED 1個タイプ、右がLED 3個タイプ。アフィリエイトを貼っておきます。


1W LED のパーツ。LEDユニットとレフ板がセットになっています。


早速、交換してみました。作業は簡単、電球をLEDに付け替え、レフ板をLED用のものに交換するだけです。
3LEDタイプの場合。左から2番目(レフ板)と4番目(LEDユニット)が新しいパーツです。


『黒』を1W LEDに交換したところ。『迷彩』は電球のままです。とりあえず、このくらい、明るさが違います。


『迷彩』を3LEDに交換しました。どちらも明るいです!LED革命!


さて、パーツの交換自体はすごく簡単だったのですが、実は…とてもたいへんだったのです。まず、『赤』。『赤』をしばらく使っていなかったのですが、テールキャップが開かなくなってしまったのです。実は以前にも経験がありますが、たぶん、中で電池が液漏れをおこして、癒着してしまったのです。これを、ドライバーだのペンチだの、あらゆる工具を総動員して、最初はていねいに、最後は荒っぽく、開けようと試みたのですが…とうとう開きませんでした。あきまへんわ、だんさん。最終的に、壊れてもいいや、というつもりで試みたのですが、表面はガリガリになってしまったわりに、肝心のキャップが開かない、という最低の結果…。もうこれ以上コイツにイライラさせられたくない…と、廃棄を決意しました。
次は『黒』。『黒』は電池がだいぶ弱っていて、暗いながらも観測に使っていたのです。こちらは、キャップは開くのですが、電池が出てきません。電池を落とし込んでいる位置から、出口ギリギリまでは出てくるのですが、おそらく、出口近くの内側に切ってあるネジに、いくらか弱ってきて膨張した電池がひっかかって、それ以上出てこない…という状態なのでしょう。出口を下にして、トントンとたたくと、出口までは電池が出てくるのですが、ラジオペンチでもつかめる場所がありません。ニッパーで握ると、少し壊れ始めました。キリで刺して引っ張ってみても出てきません。ドライバーで引っかけて、ボディの端を使っててこの原理で出そうとすると、今度はボディ側がアルミで柔らかいので、形が崩れてきます。ぐぁー…だんだんイライラして来たぁ…。で、最終的に、『乾電池破壊作戦』発動!
物置に電気ドリルがあったのを思い出しました。ふふふふふ…気分はジェイソン!?鉄工用のドリル刃もあります。いざ、勝負!…が、電池のマイナス側って、意外に固いんですね。けっこう苦労しました。マイナスの金属面が開くと、中にはドロッとした物体が…。これ、なんかアルカリ性の物体なんでしょうかねぇ?こうしてようやく『つかみどころ』を得て、ラジオペンチで電池を引きずり出しました。『摘出』後の電池はこんな感じです。


そんなわけで、実は、交換が終わる頃には疲労困憊。くたくたで、それで寝落ちしてしまった次第。本当は、『今日はちょっと疲れているから、ブログには“マグライトLED化”をサクッと書いて、早寝しよう。』と思っていたんですよね。まいったなぁ…。すごく手間がかかって、かといって、安くすんだってわけでもないしなぁ…。


そう。実は、LEDライト買っちゃった方が安く済むのです。たとえばこれ。

左はオーム電機製\780、右はダイソー製\105。ちなみに、本家マグライトLEDはおよそ\3000です…。

オームは1LED・単3×1本という気安さが気に入って購入。ダイソーは3LED・単4×3本で、小さいくせに非常に明るいです。


…というわけで、『物欲スパイラル』の新たな火種が…(笑)。