Guide 9.0

2日連続、ソフトウェアの話です。
星図表示ソフト「Guide 9.0」を購入、インストールしました。本製品はアメリカ製の、たいへん高精度な星図表示ソフトです。データ量が豊富で、多くの天体カタログを表示させることができますが、その割には表示速度が早く、非常に使いやすくできています。多くの星図表示ソフト(プラネタリウムソフトという言い方が一般的かもしれません)が表示のさせ方に凝るあまり、どんどん遅くなる(高性能のCPUを必要とする)のに対し、Guideは基本的にDOSベースでの高速表示。観測者必携のソフトなのです。


パッケージを開けたところ。黄色い封筒に、DVDとマニュアルが入っています。

本製品は直販のみ。アメリカから送られてきます。以前は、FAXで注文してカードで払う、という形式でしたが、9.0はウェブでカード払いができるようになりました。1月30日にProject Plutoで発注、2月3日に「Guide 9.0 sent」と題する発送通知、到着は2月9日でした。約10日で届いたことになります。価格は39ドル+送料6ドル=45ドル。これが超円高で3,360円でした。(円高の恩恵を直接いただいたのは初めてだと思います。)


マニュアルはA5変形版、84ページ、リング製本です。全て英語。…A5だけに(笑)。

拾い読み程度しかできません。困ったなぁ…。


オリオン座付近を表示させたところ。

基本的な操作は8.0の時と変わりませんので、マニュアルが読めなくても大きな問題はありません。


このソフト、彗星の眼視光度観測をするのに必要不可欠なのです。彗星と明るさを比較した、基準となる恒星の明るさを、これで調べます。観測のために最も信頼性の高い恒星カタログを使っているのが、このGuideなのです。今回のバージョンアップでは、恒星カタログが従来のGSCからUCAC-3に変更、信頼性がさらに上がっています。


ご注文はこちらへ→Project Pluto(全て英文です)
前のバージョン、Guide 8.0のマニュアルを、ユーザーの方が日本語訳したページはこちら→Project GUIDE


一つ付け加えます。Guideは、キーボードショートカットを憶えると、かなりスピーディに使いこなすことができます。例えば、普通の表示モードで、数字キーを押すとそのまま表示倍率になります。高倍率から一気に超低倍率へ一瞬で変更することも可能。(もちろん逆もできますが、実用上意味がありません…w)ちなみに上のオリオン座は「Level 4」です。Levelは20段階、各レベルはユーザーが細かく設定することができます。
このGuide 9.0を使って、バリバリ観測を…したい気もするけど、できるかなぁ…?とりあえず、観測するための必要条件を整えた、というところです。