明け方の星雲・星団を撮ってみました

今朝、PENTAX K-5でいろいろ撮ってみました。
実は、昨日から今日にかけて、Garradd彗星がM92の近くを通過するので、それが第一目標。せっかくなので、他にもあれこれ星雲・星団を撮ってみました。
以下、全コマ、トリミングなし。画像処理らしい処理もなし。RAWをJPGに変換して縮小しただけの、「撮って出し」です。K-5の写りがどんなものか、その一端がわかると思います。

★共通データ★
15cm反射(D=150mm fl=750mm F5) 直焦点 PENTAX K-5ボディ
ISO 12800 露出30秒 電動追尾(ガイドはモーターまかせ)


Garradd彗星とM92。しっかり同一視野に入りました。おそるべしデジタル。わずか30秒露出で、M92の星も簡単に分解して写っています。また、彗星の尾は、6時の方向と11時の方向に出ているようです。

M92は、ヘルクレス座球状星団。…というと、次のM13が超メジャーなのですが、なかなかどうして、このM92も集中度が高くて見応えのある球状星団です。星座でいうと、ヘルクレスのキン○マの部分(笑)。ついでに、この星団は14000年後には天の北極のすぐ近くに位置するようになります。北極星ならぬ「北極星団」と言われることでしょう。
同じ視野を、比較のためISO3200で撮ってみました。ISO12800の威力がわかります。


M13。ヘルクレス座球状星団です。左上に、銀河NGC6207が写っています。


以下、銀河(銀河系と同様の星の大集団)が続きます。
M51。子持ち銀河。ピンボケですが、なんとか渦巻きが写っています。


しし座の銀河団。M65・M66・NGC3628。形の違う銀河が3個も集まっています。

しし座東部にあって、英語では「Leo's drops」と言われているそうです。意味は、「ライオンのウ○コ」です(笑)。なんか、私が天体解説すると、下品ですねぇ…(笑)。


かみのけ座、NGC4565。これは渦巻き銀河を真横から見た姿です。例えて言えば、どら焼きを真横から見ているわけです。NGC「横向こう」と暗記します(笑)。


おとめ座、M104。ソンブレロ星雲。これもほぼ横向きです。


こちらは銀河系内の星雲です。
こと座の惑星状星雲、M57。リング星雲。

微かにリングっぽく見えていますが、もしかしたらピンボケのせいかもしれません(笑)。


こんな感じで、立春の明け方、厳寒の中、2時間強、外にいて撮影していました。いやー、寒いこと、寒いこと…。空が白みはじめて撮影を終わる頃には、足先の感覚がなくなりかけていました。
それにしても、わずか30秒の露出でここまで写ってしまうとは、デジタル恐るべし!です。露出時間が短いということは、極軸合わせもガイドもそれほどシビアでなくても大丈夫。事実、今回も相当アバウトな極軸セッティング、モータードライブ任せの追尾でした。
一番の問題はピントです。明るい星を視野の中心に導入し、ライブビュー画面を拡大して、星像が最も小さくなるポイントを見つけるのですが、目標天体を導入するために視野を動かすと、微妙にピントがずれるようです。望遠鏡を大きく振った時はその都度ピントを合わせ直さないといけませんね…。(これ、ちゃんと写真を撮っている人にとっては常識なんでしょうけど…)
それ以前に、光軸合わせは私のようにアバウトではどうしようもありません。これは修行しないといけませんね…。まぁこういう問題点も、撮ってみてだんだんわかってくるものです。


そんなわけで、PENTAX K-5でいろいろ撮っていこうと思います。