早朝寄席

映画→飲み会→カプセル泊まり。その翌日の「定期落語更新」。つまり昨日の分の更新です。


今回は…

春風亭一左     『浮世床
林家さん歩     『フィッ』
柳家喬之進     『唖の鈴』
鈴々舎八ゑ馬    『時うどん』

でした。


今回は上手側に戻り、前の方に座りました。いつもながら、中央の前の方は満員ですが、後ろの方は空席があり、6割〜7割の入りと思います。今日はいわゆる「お足元の悪い中」ですが、その割には入っている方です。


今日は二つ目に昇進後、この早朝寄席に初お目見えが二人もいるそうです。
一左さん、二つ目に昇進した時の思い出を語りました。二つ目に昇進すると、紋付き袴が許されるそうで、相撲で言えば十両、関取になったのと同じなんでしょうね。最初は着物が汚れるのを気にして、でも昇進後は高座が多くて緊張して…手をひざにのせずに1cmくらい浮かせていたそうです(笑)…が、これはネタかな?演目は『浮世床』。有名な古典です。
さん歩さんは、11月に二つ目に昇進したばかりで、本日、初お目見えの一人。師匠の林家しん平さんは映画監督もされる方で、さん歩さんもホラー映画の主役に抜擢された事があるとか。曰く『顔つきが某容疑者に似ていて怖いから』らしいです…(笑)。演目は新作の『フィッ』。謎の言葉「フィッ」にまつわるあれやこれや。『人生は、喜・怒・哀・楽・フィッ』だそうです(何?
喬之進さんは『唖の鈴』。七兵衛と与太郎が、殺生禁止の池に釣りに行く話。まくらで、「バカの番付」の話をしていましたが、釣りをする人、そのさらに上に、釣りを見ている人が来るそうです。喬之進さん、トリを取る八ゑ馬さんのために短めに切り上げ、ハードルを上げていたようです(笑)。
大阪出身の八ゑ馬さん、二つ目昇進直後の初お目見え。この人、なかなかやります。笑いに必要な何かを持っている人のように思います。R-1に出すという短いネタで聴き手の様子をさぐり、最初はあまり笑いが起きないんですけど、そのうち大きな笑いに持っていく…。何かその流れを心得ている感じです。得意の大阪弁で演じる『時うどん』では、うどんをすする仕草も見事で、顔芸とまで呼べる芸を見せてくれます。『時うどん』中頃では聴き手もすっかり引き込まれ、半ばだというのにここがオチでも良い、というくらいの大きな笑いが起きていました。
うむ…。鈴々舎八ゑ馬、おぬしの名前、憶えておくぞ!(←偉そうに何?


というわけで、2週連続の早朝寄席を楽しんで来ました。来週も行く予定です。