金環食まであと4ヶ月になりました。今日は『観測地で金環食が見えるか?』という話です。
ある程度の観測をするには、自宅の庭でも、近所の空き地でも、望遠鏡などの観測機材を広げられる場所が必要です。そのスペースがあるとして、問題は、『その場所で金環食が見えるか』、『山や建物などにさえぎられないか』という点です。
早速、シミュレーションしてみました。
ざっくり言うと、金環食は『真東・高度35度』*1で見られます。つまり、この方向・高度の空が見える場所なら、金環食が見られそうです。
昼間なので天体が青空に埋もれていますが…真ん中付近、「太陽」と「月」の文字が重なっているあたりです。
同じ方向、今夜19時の空です。ふたご座δのあたりです。
これ、星座に詳しい人でないとわかりづらいですね…。
そこで、目立つ星がこのポイントに来ないか、と調べました。1月22日の深夜01:47、うしかい座のアークトゥルスがこの位置に上ってきます。
アークトゥルスが35度に上る時刻は、毎日4分ずつ早くなって行きますので、確認するためにはその日の南中時刻ならぬ「35度時刻」を知る必要がありますので、注意が必要です。
本当はこの記事、ちょうど1年前に書くのが一番良かったんです。1年前だと、太陽がほとんど同じ位置に来ますから…。
※ 図の作成には「Stella Navigator ver.5」(アストロアーツ)を使用しました。