早朝寄席

ライブ〜飲み会〜カプセル泊まり。その翌日の、「定期落語更新」です。


今回は…

柳家わさび     『しの字嫌い』
林家たこ平     『時うどん』
柳亭市江      『鮑のし』
三遊亭司      『七段目』

でした。


今日はそれなりに入りが良くて、前の方はいっぱい。後ろの方もまんべんなく入っていますが、それでも一つおきくらいには空いていて、5割〜6割といったところでしょうか?早朝寄席としてはよく入っている方だと思います。


わさびさんは、「し」の字嫌い。旦那と使用人とで、「し」の字がつかないように会話をし、もし「し」の字がついたら、給料カット…だったかな?まくらの話はパワハラから。まぁこんな会話を強いられるのも一種のパワハラですな。と、そんな知恵比べの話です。お互いに意地を張り合って、オチでは結局言ってしまう、というものです。
たこ平さんは、おなじみの「時そば」の、関西版うどんバージョンで、実はうどんの方が原典だそうです。関西の話が東京に来て、広く知られるようになったようです。たこ平さんの、うどんをすする仕草が実に上手くて、思わず「帰りにうどん食べて」行きたくなりました。(実際は、そばを食べて帰ったんですけどね…w)こういった、演じ手の所作を見るのも、落語の楽しみの一つです。
市江さんの「鮑のし」。大家さんの家にお祝いの口上を述べに行く、天然ボケの男の話。お祝いに使う熨斗(のし)の作り方もわかり、勉強になります。「のし」と縦に書いた文字は、アワビをむいている途中の姿だとか。象形文字ですね(笑)。
トリは司さん。この一年を振り返るまくらから入り、先日亡くなった談志師匠の話から芸の話へ。そして、芝居の好きな大店のバカ息子の話へ、と持っていきます。こちらは歌舞伎のセリフをそれっぽく言い回すのがウリでしょうね。声が通らないと話にならないわけで、若手落語家さんの実力試しにもなります。そのせいか、早朝寄席で聴くのは3回目…だったかな?残念なのは元の話を良く知らないこと、つまりは私自身の不勉強が残念なのです。


早朝寄席、実に楽しいです。上野のカプセルホテル「ダンディ」に、土曜日にお泊まりの際は、日曜日の午前中にぜひお楽しみください。「鈴本」までは徒歩1分です。