コクリコ坂から

寝落ち更新を全面リニューアル!

ジブリ映画「コクリコ坂から」を見てきました。
昭和30年代の、高校生の恋愛を描いた作品です。すごく真面目で純情な感じ。NHKがドラマにしてもおかしくないほど、恋愛にあっても性的な内容は全く押さえてあります。これをきれいに描いたとみるか、リアリティが無いと見るか、それは受け手次第ですけどね。
では子供向けかというと、全くそんな事はありません。むしろ逆に、大人というよりもシニア向け。私よりももう少し上の団塊世代がどストライクでしょう。細かく描きこまれた商品や商標は、私が見ても懐かしく感じる物が多いですが、その魅力がわかるのは、若くても40歳かなぁ。去年のアリエッティと違い、親戚の子供を連れていくのには適さないかも。これは大人同士で行った方が楽しめます。
今回、高校の部活、それも文化部がいろいろ出てきますが、天文部(地学部?)も出てきてうれしかったです。太陽観測をしていましたが、描かれた望遠鏡が微妙…。架台がなんだか怪しい…。一応、機械っぽく描いてありますが、赤道儀なのか経緯台なのかもわかりません。むしろ、『これで追尾できるの?』っていうふうに見えます。鏡筒バランスウェイトも不必要な位置に大きなのが付いていますが、これは、天文台などにある大きな望遠鏡をモデルにして描いたんでしょうね。いや、こういうツッコミができるのも、細かく描き込んであるからこそで、天文マニアにとってはとてもうれしいことなんです。
残念だったのは、ストーリーのツボになる部分を、予告編で知ってしまっていた事。その事を知っていたがゆえに『どうなるんだろう?』って興味もあったのですが、これは知らない方が楽しめたと思います。あの予告編は残念に感じます。
昭和時代の、ほのぼのとした感じ、ちょっと寂しい感じ、あとは描き込まれた昭和時代のいろいろな事物、これらのものを楽しめる方にはめっちゃオススメします。その他の方には…まぁ普通にオススメします。