2012年5月21日の金環日食(1)

来年、2012年5月21日、日本で金環日食が見られます。(単に「金環食」ともいいます。)
これ、ちょうど1年前に当たる5月21日に更新しようと思ったのですが、ついついうっかり忘れてしまいました。そこで、10ヶ月前の今日、更新します。金環日食まで、あと10ヶ月です!
金環日食とは、月が太陽を隠す「日食」のうち、月の見かけの直径が、太陽の見かけの直径よりわずかに小さいために、周囲からリング状に太陽の光が見えるものです。月の見かけの直径の方が大きくなると…そう、皆既日食ですね。
今回、金環日食が見られるのは、図の赤い線の間です。線が3本書いてありますが、上から、北限界線・中心線・南限界線と呼びます。上の線と下の線の間で金環日食になり、真ん中の線上では、月が太陽のど真ん中を通過、真ん丸な金環が見られます。

  ※ この図の作成には「Emap Win 1.21」を使用しました。


東京で見る金環日食。5月21日朝07時31分。


金環にならなくても、日本全国で食分の大きな部分日食が見られます。以下、各地の様子です。それぞれ、図の上部に、おおよその最大食分時刻が表示されています。
札幌ではこのくらいまで欠けます。


仙台。


岡山。


北九州。


那覇

  ※ ここまでの図の作成には「Stella Navigator ver.5」(アストロアーツ)を使用しました。

当日、5月21日は、残念ながら平日、それも月曜日です。日本全国で、月曜日の通勤時刻、太陽が異様な光線状態になるわけです。感覚的にはかなり暗くなりますので、車ならヘッドライトが必要かもしれません。


【つづく】…書ききれないので不定期連載にしたいと思います。