夏至

今日は暑かったですね…。まるで梅雨が明けて本格的な夏が来たような、そんな猛暑日でした。


ちょうど今日は夏至。北半球では、昼の長さが最も長くなる日です。地軸の傾きにより、太陽が最も北よりになる日です。厳密に言うと、今年の「夏至」は6月22日02時16分(JST)。通常は、この瞬間を含む一日を、「夏至」と言っています。
地球は、太陽の周囲をほぼ同じ軌道を運行します*1が、太陽が見かけ上、天球上の「夏至点」を通過する瞬間が夏至ということになります。現在、夏至点は「ふたご座(Gemini)」の一角にあります。地軸の歳差運動により、長い年月のうちにはこの夏至点は黄道上を動いていきます。古代バビロニアの時代、夏至点は「かに座(Cancer)」にありました。夏至の時に太陽が天頂を通過する緯度である「北回帰線」を「Tropic of Cancer」と呼ぶのはこのためです。


余談ですが、同様に、春分点秋分点冬至点も歳差によって移動して行きます。「南回帰線」のことは「Tropic of Capricorn」と呼びますが、これもバビロニア時代に冬至点が「やぎ座(Capricorn)」にあったことによります。松任谷由実の曲で「TROPIC OF CAPRICORN」というのがありますが、この南回帰線のことです。


さて、冬至の日には、カボチャを食べたり、ゆず湯に入ったりしますけど、夏至の日って何かそういう習慣はありますかねぇ?私が知らないだけかもしれませんけど、有名なものはなかったりします。土用のうなぎみたいに、暑さを乗り切る工夫があっても良いように思います。でも、たいていこの時期は梅雨のさなか…。まだ本格的に暑くなっていないからなのかもしれません。…というわけで、何かご存じでしたら、教えて下さい。

*1:厳密に言うと、他の惑星の引力などの影響で、その瞬間瞬間で軌道が微妙に異なります。