バックアップが命綱

なにもパソコンのデータばかりじゃありません。バックアップは重要です。今回の震災で、バックアップの大切さを強く感じました。


例えばネット。パソコンでも、携帯でも見られますよね。地震直後、片方しか使えないという時間がありました。が、それは、『片方は使える』って事で、なんとかお仲間の皆さんのツイートも知ることができたわけです。ただ、両方使えなかったとき…停電で、しかも携帯がずっと圏外だった時間帯…は、どうしようもなかったです。


電気。地震の夜、停電になった職場で一晩明かしましたが、途中で発電器が準備され、テレビを見ながら夜を過ごすことができました。ラジオもありがたかったのですが、やはり映像があると情報量が桁違いです。これも電気があったおかけです。


水道。市の水道だけでなく、自宅に井戸がある家は、断水になってもさほど苦にすることもなく、普段に近い生活ができています。水を分けていただいた中古車屋さんも井戸を持っていました。電気がいらない昔ながらの手動ポンプだったら最強です。


電話。固定電話と携帯電話。ただし、緊急時にはどちらもつながらなくなります。今回、地震当夜に活躍したのは第三の電話でした。それは、公衆電話。緊急時に優先となる公衆電話だったのです。「固定→固定」つながらず。「固定→携帯」「携帯→固定」つながらず。「携帯→携帯」つながらず。そんな中、「公衆→携帯」「公衆→固定」は、100%とはいかないものの、つながっていたのです。
ちなみに職場の固定電話のバックアップ電源は、約4時間の間使えました。それだけの時間、通常通り使えれば、普通の停電だったら十分だったはずですけど…。


暖房。ファンヒーターは停電すると燃料があっても動きません。停電でも使える旧式の石油ストーブ、対流式のものが職場に何台かあり、暖を取ることができました。家にも反射式の石油ストーブが、物置の隅にあります。まだ出さずに済んでいますけど。


ガス。停電になると電磁弁が閉まってしまい、家庭のLPガスが使えなくなります。そこで活躍したのがカセットコンロでした。ご存じ、小型ボンベに入ったガスです。火力はあまり強くないのですが、十分使いものになりました。


交通手段。これがバックアップがないのですが、車のみです。ここまでガソリンが品薄になってくると、原付自転車くらいあっても良かったかなと思えてきます。(でも原付も自動二輪も乗ったことないんですけど。)自転車…も良いけど、通勤距離が自転車では遠すぎます…。


ついでに、「東京に行く交通手段」。現在、メインのJR常磐線が不通です。が、今日、常磐自動車道が水戸まで開通し、高速バスが使えるようになりました。また、路線バスを乗り継いでつくばまで行き、つくばエクスプレス又はつくばからの高速バスを使うこともできます。


こんなふうに、何らかの形でバックアップがあるおかげで、多少の不自由を感じながらも、さほどつらいこともなく毎日生活できています。「備えあれば憂いなし」とも言います。スポーツなどても、実戦において、交替選手がカギを握る事も多いわけで、あらゆる事について、バックアップを日頃から考えておかないといけないな、と思っています。