今夜の一杯「しぼりたて浦霞」

久しぶりの酒更新です。「なま酒 しぼりたて浦霞」。かわっちさん(旧・がほんずさん)から送っていただきました。ありがとうございます。

浦霞」は宮城県塩竈市のお酒です。茨城県には霞ヶ浦という湖がありまして、一瞬『県内の酒か?』と思う名前。茨城県民としてもたいへん親しみの持てる名前です。
本品は1月のみの出荷。それも宮城県限定商品で、一般酒店には出回らない貴重品です。添付されて来たパンフレットによると…

しぼりたて浦霞本醸造酒
20年以上前から厳寒期のこの時期に発売される人気不動の本醸造生酒(宮城県限定品)。ほどよく旨味ののった、すっきりとした味わい。
  アルコール分 18度以上19度未満
  日本酒度 -2

ラベル。わりと素朴なのが良い感じです。


本醸造の生酒という事で、ある程度の期待はしていました。でも本醸造だから、ある程度でしかありませんでした。が、それは良い意味で裏切られました。匂いをかぐと、しっかりとした品のある吟醸香。『あれ?これって吟醸酒?』と思いながら飲むと…ホントに吟醸酒そのものです。まろやかな甘み、口に残るほど良い余韻…。いや、びっくりしました。だって本醸造って言ったらどちらかというと安い酒にありがちで、香りや旨味よりもキレのある方だと思っていたんですよ。それがこれです。あぁ、びっくり。本醸造をなめていました。ごめんなさい。
裏ラベルには「精米歩合65%」と書いてありました。調べてみてわかったのですが、精米歩合を60%以下にしないと吟醸酒とは名乗れないのです。65%だと純米酒または本醸造酒ということになるのです。なお、知らなかったのですが、本醸造酒を名乗るのにも精米歩合70%以下が必要です。


こんな感じで、刺身のパック、いかの塩辛を準備したのです…

本醸造だし、ご飯を食べながら飲むお酒を予想していたのですが、この吟醸香は食後酒向けですね。またはさんざん安い酒を飲んだ後の口直し。いずれにしても、がぶがぶ飲む酒ではありません。ちびちびと味わいながら飲む美酒です。