コードの話あれこれ

今日はいつもと趣向を変えて、主にギターで使うコード(和音)についてのお話を書きます。昨日のしましまさんのコメントへのレスも含め、ギター初心者の方にもコードのしくみがわかるように書いてみたいと思います。
初めにおことわりしておきますが、私、ちゃんとした音楽理論を学んだわけではなく、これから述べることは主に体験的に学習した事です。なので、もしも用語などに間違いがありましたら、遠慮なく(でも、やさしくw)コメントをください。


長くなるのでたたみます。興味のない方はスルーしてください。
C,Gなどの大文字=ルート音
ご存じのとおり、ギター演奏などで使うコードはアルファベットと添え字で表記されます。このアルファベットはコードのルート音(根音=元になる音)を意味します。添え字のないメジャーコード(C,Gなど、大文字一文字)だとルート音(=ド)からのドミソ、マイナーコード(Am,Emなど、小文字のmが付く)だとルート音(=ラ)からのラドミの音がコードの成分ということになります。このように3つの音で構成されているコードを「三和音」と言います。




ルートがGなので、Gをドとするドミソ=G,B,Dの3音がこのコードの成分です。



ルートがAなので、Aをラとするラドミ=A,C,Eの3音がこのコードの成分です。


逆に、楽曲を聴いて耳コピしていて、例えばG,B,Dの音が鳴っているとわかれば、そのコードはGだな、とわかります。違う角度から言うと、ギターのフレットのどこを押さえようと、G,B,Dの音だけで構成されれば、それは「G」というコードです。


♪あれもG、これもG、たぶんG、きっとG〜♪


こいつら、みんな「G」なんですよ。
    


以下、ある音を意識して鳴らすためにわざと添え字を使っていますけど、これも「G」です。
 
左は、ビートルズの「Yesterday」の最初のコードです。これが「ビートルズのG」と呼ばれているのは、しましまさんに教えていただきました。


7,maj7などの小文字
添え字ですが、主なものは次のとおりです。ここからは四和音となります。
○メジャーコード

  • maj7(メジャー・セブンス)…ドミソ+シ
  • 7(セブンス)…ドミソ+シ♭
  • 6(シックスス)…ドミソ+ラ
  • 9(ナインス)…ドミソ+レ
  • ※ 本ブログでは、便宜的に「add9」を「9」として扱っていますが、本当のナインスはセブンスの音も加わり、ドミソ+シ♭+レになります。五和音ですね。

○マイナーコード

  • m7(マイナー・セブンス)…ラドミ+ソ
  • m6(マイナー・シックスス)…ラドミ+ソ♭

/とその後の大文字
分数コードとも言います。後ろに付く大文字はベース音を意味します。例えば、こんなコードがあります。




Gコードに、F#のベース音を加える場合、「G/F#」または「GonF#」と表記します。


addとその後の大文字
文字通り、コードにある音を加えるわけです。後ろに付く大文字はトップノートになる事が多いです。例えば、こんなコードがあります。




Cコードに、Fをトップに加える場合、「CaddF」と表記します。


このへんの理屈をある程度知っていると、押さえたことのないコードが出てきても、類推して押さえられるようになります。逆に、どんな音の組み合わせでも、なんとかコード名として表記できるわけです。





さて、そんなわけで、しましまさんがお使いになっているコードですが…



これは「Em」だと思います。


これは「F9」。


これは「C」。あえて「addG」と表記しています。


これは「Em9」。


これで良いのかな?「Bm」。これはSimon&Garfunkelも多用します。


こちらは「C9」。


「G/F#」はこのフォームなんですね?


しましまさんに教わった用語とその関連の雑話を一つ。

  • トップノート…あるコードの中で一番高い音
  • ボトムノート…あるコードの中で一番低い音

トップノートという単語は違うジャンルで知っていたんですよね。ワインやウィスキーで、最初に立ち上がってくる香りのことを言います。香水などでもトップノートというようです。トップという単語に、「最も上」という意味と「最も先」という意味があるためです。「トップをねらえ!」のトップもその意味でしょうか(違うか…笑)