一升瓶と4合瓶

昨年、奄美大島に旅行する機会があり、それ以後、黒糖焼酎を良く飲んでいます。今夜の一杯は、既にブログでも紹介した「里の曙」です。
最近は、一升瓶の「里の曙」を買っきますが、一升瓶だと場所をとりますし、取り回しがしづらいです。何より、一升瓶から直にコップに注ぐと、いかにも“飲んべえ”という印象になります。そこで、同じ「里の曙」でも、ちょっとオシャレなラベルの空き瓶(4合瓶)を取って置いて、それに詰め替えています。


ボトルのいろいろ。右が一升瓶。真ん中と左は4合瓶。


ラベルのアップ。左は「皆既日食」、これは以前にブログでも取り上げました。真ん中は「奄美の杜」、奄美に移り住んで亜熱帯の自然を描いた画家、田中一村の絵がラベルになっています。この鳥はアカショウビンです。


この「酒の入れ替え」ですが、実は、父親の真似です。子供の頃、父はサントリーホワイトの徳用瓶を買ってきては、サントリーローヤルの空き瓶に詰め替えていました。「ローヤルは、このコルク栓が良いんだよ。*1」と言いながら、安酒で高級品の雰囲気を楽しんでいたのです。うん、その気持ち、よくわかりますw …これって、酒飲みの習性?それとも、遺伝?www
こういう液体の入れ替えって、慣れないとこぼしてしまったりしますが、そこは昔とった杵柄という奴です。高校生の頃、家で写真の現像をやっていました*2が、ビール瓶に現像液*3、一升瓶に定着液*4を入れて保存していました。こういう薬剤は、こぼすと特有の臭いがしますので、家族に嫌がられるんですよね。それで液体の入れ替えが上手くなったという次第です。
しかし、今やデジタルカメラの時代。現像が必要な昔からの写真(デジタルと区別するために「銀塩写真」と呼んでいます。)なども昔の話になりました。現像や引き伸ばしを経験した事のある人も、だんだん減っていくんでしょうね。引き伸ばしは楽しかったですよ。薄暗い、赤い暗室用ライトの光の下で、現像液に漬けた印画紙を揺らしていると、徐々に画像が浮かび上がってきます。何度も試し焼きをしてはまた引き伸ばしをしたものです。(文化祭の時に友達に頼まれて望遠レンズで特定の女の子の写真を撮っていたのは内緒だ!w)


…あぁ、どうも酒飲んでると、昔の話をしがちですね。これも酒飲みの習性かもしれません。

*1:今も、安いウィスキーはスクリューキャップ、高級なウィスキーはコルク栓です。

*2:天体写真を撮る人は、一般写真と違う「増感現像」が必要なので、たいがい自分で現像をやっていました。

*3:光線で薬品が劣化するので、あの茶色い瓶が保存に向いていました。

*4:定着液はだいたい1.8リットル用で売っていました。