Slimes & Tears

これから行って来ます。
タイトルは「東京文化会館ポピュラーウィーク2010 Smiles & Tears」(武部聡志加藤いづみ小倉博和)。


主にクラシックのコンサート会場となっている同館ですが、毎年「大友直人プロデュース ポピュラーウィーク」として、一週間だけポピュラーミュージックに使います。
クラシックの会場だけあって、よく行っているホールとは、音の響きがかなり違います。構造としては、舞台後方には音響板(たて屏風)、両サイドはコンクリートに独特の彫刻が施され、ホール後部は木造の壁。音の響きと吸収の効果を、客席の木製背もたれまで計算して作ってあるそうです。


【追記しました】
とても言葉には尽くせない、最高のアコースティックライブでした。(長いので隠します。)

東京文化会館ポピュラーウィーク2010 Smiles & Tears
出演 Smiles & Tears(武部聡志加藤いづみ小倉博和)
 ゲストPerc. MATARO(三沢またろう)
 ゲストVo 松本英子川江美奈子一青窈(出演順)

1.はつ恋
 Smiles & Tears(武部聡志加藤いづみ小倉博和)
2.僕らの音楽
 Smiles & Tears+またろう
 (以下、特記ない場合、Piano武部、Guitar小倉、Perc.またろう)
3.つばめ
4.桜を待つ丘で


 ここでゲスト松本英子さん登場。


 まず、カバーアルバムに入っている「花」。♪泣きなさ〜い〜 笑い〜なさ〜い…っていう、あの曲です。
 松本さん、ニューアルバム「えん」も発売中です。
5.花
 Vo加藤&松本
 素晴らしいハーモニーでした。『これを聴けただけでも来たかいがあったな』と思いました。でも素敵な時間はまだまだ続きます。


 次は、松本さんの故郷、秋田に実際にある通りの名前から。
6.けやき通りと空の色
 Vo加藤&松本


 ここで加藤さん休憩。川江美奈子さん登場


 「歌うときにターゲットを決める」という話。松本さんは、歌を歌う4分間だけ、『客席の誰かに恋をしている』ことにして、『ターゲットを決めて』歌うのだそうです。本日のターゲットは3列目中央付近の男性でした。もちろん、ターゲットが公表されるのは初めてでしょう(笑)。
7.Squall
 Vo松本&川江


 再び加藤さん登場。ターゲットの話に大いに受ける。
8.桜色舞うころ
 Vo加藤&松本&川江


 次は川江美奈子さんのソロで、ピアノ弾き語り。「たくさんある「I love you」という歌の中で、こういうのもあります。」
9.I love you
 P&Vo川江


 次は一青窈さん登場。髪を切った二人。一青さんが「どうして切ったの?」と突っ込む(笑)。その一青さん、髪を切ったらリハーサルの時に気付いてもらえなかった(笑)という話です。
10.受け入れて
 Vo川江&一青


 今度は川江さんに変わって加藤さん登場。


 一青さん、「好きになって、よかった」の、小さな「っ」、破裂音が好きだとのこと。促音フェチ?(笑)
11.好きになって、よかった
 Vo加藤&一青


 次は一青窈さんソロ。
 MC さっき科学博物館に行って、ハゼとか微化石物を見てきたという話。(企画展『ハゼの世界とその多様性』『深海調査と微化石の世界』のようです。)


 曲は、藤沢周平原作の映画「花のあと」(2010年3月公開)の主題歌です。
12.花のあと
 Vo一青


 MC 本屋で見つけた「水晶を育てるキット」にはまった、という話。これかな?
  


13.うんと幸せ
 Vo一青


 再びSmiles & Tears登場。
 武部さんの幅広い音楽活動より。NHKプロフェッショナル 仕事の流儀』主題歌を、今夜はS&Tバージョンで。
14.Progress
 Vo加藤


 MCより、武部さん曰く、女性同士がこうやってジョイントする時って、戦いなの?


 最後はこの曲、槇原敬之さんの名曲。
15.どんなときも。
 Vo加藤


(ENCORE)アンコールの拍手の響きも、なんだかクラシックです(笑)。


16.ハナミズキ
 Vo加藤&松本&川江&一青(4人揃いは今夜これだけ)
 なんとも豪華なコーラスです。これは本当に素晴らしいです。圧巻。正直、感動で涙腺がかなりゆるみました。


 もう1曲、ラストはSmiles & Tearsで。
17.茜空
 Vo加藤

実は、ゲストミュージシャンを知らずに行ったのです。会場に着いてパンフレット見て、一青窈さんの名前を見てびっくり。一度聴いてみたかったんですよね。なんかすごく得した気分です。そして聴いてみて、素晴らしさにじーんと来ました。彼女は、シンガーとしてはもちろんですが、クリエイターとしても素晴らしい才能を持っていますね。(私なんかがあらためて言うことでもないけど…)小さな身体、いづみさんと並んでも小さく見えますが、その小さな身体にたくさんの「才」が宿っています。独特の感性を持ち、それが作品に反映していきます。
全体として、すごくクオリティの高いコンサートでした。これだけの女性ボーカルが聴けただけでも十分満足ですが、それぞれの声はもちろん、いろんな組み合わせでのコーラスが聴けて、曲も素晴らしくて…言うことなしです。4列め中央ブロックという最高の場所で、幸福な時間を過ごせました。これ、DVDに収録すれば良いのになぁ…。


ギターマニアとしては、かなり小倉博和さんの方を見ていました。ギターは5台くらい使っていたでしょうか?いろいろ使い分けています。例えばガットギターでも、小さなボディのとカッタウェイのものがあったり。あとはたぶん、グレッチ、ヤマハのコンパス、タカミネの12弦だと思います。もちろん…ハイテクニックなのは言うまでもありません。技巧のみではなく、どこか暖かさを感じるギタープレイです。


終了後、おなじみの皆さんと10人くらいで飲みに行きました。こちらの界隈はこちらの界隈で、そういうお仲間がいるというのはありがたいことです。さて、ここは上野、ホームグラウンドのような場所です(笑)。今夜の宿も徒歩圏内だし。ホールから飲み屋街に向かって歩いていきますが、どんどん宿が近づいてくる(笑)、こんな事はなかなかありません。
こちらの界隈にも、神戸だの、金沢だの、やはり高速バスで帰る猛者がおりまして、一部の方は早めに帰ったものの、日曜日のがらんとした居酒屋の一角を占領して、楽しい話に花が咲きました。
お通しでブリカマ(4人で一皿)が出てきたのはびっくりでした。あれきっと、間違って焼いちゃったんですよw
あぁ楽しかった。もう一回書きます。仲間がいるのはありがたいことです。皆さん、ありがとう。