Playoff スーパーボウルに向けて

昨夜、スーパーボウル出場チームが決定するチャンピオンシップゲーム(全体としてみれば準決勝です)を見ていました。結果は次のとおりです。



両カンファレンスとも、第1シードが勝ち残り、結果を見れば「順当勝ち」と言っても良いかもしれません。が、なかなかの激闘でした。

  • AFCインディアナポリス・コルツ。QBペイトン・マニング(33)を中心とした、最も安定した実力を持つチームの一つです。対するニューヨーク・ジェッツは、HCもQBも若いのですが、ランでゴツゴツ押していく昔ながらのプレースタイルで、ディフェンスも強いチームです。ジェッツがどこまで食い下がれるか、あるいは番狂わせはあるのか、が見所でした。前半終了までは僅差でジェッツがリード。しかしここからがコルツの実力発揮でした。パスは決まるわ、ディフェンスはさえるわ…で結局、後半はジェッツを完封。30-17でコルツが勝ちました。ジェッツのルーキーQBサンチェス、ルーキーRBグリーン、よく頑張りました。来年以降が楽しみです。

インディアナポリス・コルツは3季ぶりのスーパーボウル出場で、前回はシカゴ・ベアーズを破って優勝しています。実力的には毎年出場してもおかしくないチームですが、プレーオフに入ってから星を落とすことが何度かあります。特に、ニューイングランド・ペイトリオッツサンディエゴ・チャージャーズとは「三竦み」関係にあります。その間をぬって、昨年はピッツバーグ・スティーラーズ(これまた実力のあるチーム)がスーパーボウルに出場し、優勝しています。

  • NFCニューオーリンズ・セインツミネソタ・バイキングス相手に、同点オーバータイム突入。これは「どんな形でも先に点を取った方が勝ち」というサドンデス方式の延長戦です。セインツのQBドリュー・ブリーズ(30)はプロとして脂ののりきった時期で、ここ数年素晴らしい成績を上げています。バイキングスのQBは大ベテランの「鉄人」ブレット・ファーブ(40)。できれば両QBともスーパーに出て欲しいくらいです。

ニューオーリンズ・セインツは、1967年創立。43年めにして初のスーパーボウル出場。長いこと弱小チームでしたが、1980年代後半からようやくプレーオフに出場するようになりました。2006年には初めてチャンピオンシップまで勝ち残りましたが、シカゴ・ベアーズに破れ敗退。(そのシカゴはスーパーで上記コルツに敗退。)今回、長年の願いが叶ってようやくスーパーボウル初出場となりました。


スーパーボウルは2月8日。日本時間では朝からです。両チームの健闘に期待したいと思います。え、予想ですか?コルツ有利だと思いますけど、個人的には「判官贔屓的心情」からセインツを応援します。


無駄な知識。NFL32チームのうち、スーパーボウルに出たことのないチームは、次の4チームです。なお、スーパーボウルと呼ばれるようになったのは1968年シーズンからで、その前年の王座決定戦を第1回とさかのぼることになりました。そのため、1967年より前は、スーパーボウル歴以前ですので、いくら強くてもスーパーボウルとは無縁です。