今夜の一杯「Old Pulteney」

今夜の一杯は、「オールド・プルトニー12年」。2008年5月2日に続き、2度目の登場です。…って、同じボトルがまだ残っています。


残り少ないウィスキーと、船が描かれたラベル。ラベルはガラスに直接印刷されています。


アロマは、フルーツっぽい中に、何かの材木(良い香り系の)のような香りがします。潮の香りがすると言われていますが、かすかに、底の方に感じるくらいで、言われないとわかりません。フレーバーは辛め(スパイシー)で、底に甘さと潮の風味…これも意識しないとわからない程度です。開封してから1年半近くたちますので、飛んでしまっている成分も多いかもしれません。)加水すると甘味が出てくるのは変わりません。
このウィスキーが生まれた町、ウィックは、19世紀初頭、ニシン漁で景気の良い時期に、ニシン漁のために作られた町だそうです。ラベルに描かれているのはおそらくニシン漁船でしょう。多くの北海の船乗りたちが、このウィスキーを飲んでいたに違いありません。


現在の蒸留所の周囲は住宅が多いようです。

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おひまのある方、この地図をズームアウトして、ウィックの町がどれだけ北の方にあるか、見てみて下さい。冬至の頃、北緯58度のこの町では、15:30頃に日が沈み、上ってくるのは09時近くになります。反対に夏至の頃は、21:30頃に日没、日の出は03時。太陽は沈むので「白夜」ではありませんが、ずっと薄明が続き、夜になりません。


そんな異国の地から届けられた一杯を、今宵は味わっています。