今夜の一杯「Strathisla」

スペイサイドのシングルモルト「ストラスアイラ12年」です。名前に「アイラ(Isla)」が付きますが、アイラのモルトではありません。「アイラ川」という川があって、「アイラ川の広い谷」というゲール語の言葉だそうです。



ラベルはボトルのガラスに直接印刷され、キルンの屋根が特徴的な蒸留所が描かれています。モノトーンで、なかなか渋いです。


アロマは、「濃いウィスキー」というのが第一印象。うまく言葉にできません。とにかくウィスキーらしいウィスキーの香りだな、と感じました。シェリー香でもピート香でもないんですけど。
フレーバーは、これも言葉で言うのが難しい感じです。「あまり甘くない。辛口。」なんですけど、美味しいんですけど、なんて言えば良いのやら…。ピート香はかすかです。答えを求めていつものネタ本へ(笑)。すると、うん、これだなっていうのがありました。それは「ドライでフルーティ」。そうです、これだな。飲んでみないとこれは表現するのが難しいように思いました。美味いんですよ、美味いんですけど、難しいんです。ふと今「標準的なスコッチ」っていう言葉が頭に浮かびましたけど、果たしてどうだか…?
答えはまた本にありました。これ、あのシーバス・リーガルのメインの原酒なんです。どうりで「どこかでお会いしたような気がする」のでした。微かな記憶なんですけどね。


そんなわけで、今夜は久しぶりにウィスキーのテイスティングをしてみました。ストレートで少しの量を飲む方が、水割りでがぶがぶ飲むよりも、味が良くわかる上、ウィスキーの消費量も少なくすむんですよね。
網戸の向こうからコオロギの音が聞こえてきます。もうすぐ秋ですね。