藍染め・泥染め体験

最終日の23日、夕方の飛行機なので時間が充分にありました。そこで、藍染め・泥染め体験に行って来ました。
藍染めの方はご存じの方が多いと思います。藍(あい)という植物の葉を発酵させて作った染料による染め方です。外国にも有名で、Japan Blue と呼ばれています。
泥染めは…奄美大島と言えば大島紬が有名ですが、この大島紬の糸を染めるのが泥染めです。シャリンバイという木の樹皮を煮出した染料と、泥の中に含まれる鉄分で染めていくわけです。ただし、本物の紬ではなく、あくまで体験なので、実際には泥ではなく薬品を使って泥染め体験をしました。
最初に藍染めをしたのですが、柄にしたい部分を絞ってひもでしばります。これはだいたいのデザインを言うとお店の人がやってくれます。今回は「日食をイメージして」Tシャツを作りました。藍の入った甕にTシャツを漬け込み、軽くしぼって干します。空気に触れると緑色が藍色に変わってきます。これを5〜6回繰り返して、だんだん藍色を濃くして行きます。けっこう根気の必要な作業で、時間に追われているとイライラするかもしれません。
大変だったのは泥染めの方です。「石灰→染め→染め、石灰→染め→染め、鉄媒染」これを4〜5回繰り返します。何のことがわかりませんねw 早い話、泥染めの「染め」は力仕事なのです。藍染めは漬け込んでじゃぶじゃぶやるだけですが、泥染めは体重をかけ、力を入れて揉み混んでいくのです。いやぁ、汗だくです。最終日にこんなに汗かくとは思いませんでした。泥染めおそるべしw


できた作品がこれです。

右は藍染め。中と左が泥染め。けっこう日食っぽくなっています。右の藍染めの真ん中の黒い部分は、藍染めした後に泥染めした部分です。「黒い太陽」のイメージが出ています。これから先、奄美の染め物屋さんでは、こういうデザインを「日食」と呼ぶかもしれません。


ゴム手袋、前掛け、長靴といういでたちで作業するのですが、手袋をしているとはいえ、やはり手は汚れます。手袋をはずすと、爪の周辺には藍や泥の色が残っています。何しろ染料ですから、しばらくの間は残るでしょう。
ご夫婦で藍染めをしていたI氏曰く
 「爪の先までアイに染まったよ」
泥染めをしていた独身のどかん氏曰く
 「わたしゃ、泥だらけの人生です」


そうそう、染めとは関係のない話ですが、皆さんTシャツを干す時、どうしてます?私は、上の画像のとおりハンガーで干していますが、襟が伸びてしまうのを防ぐため、襟に余裕を持たせておいて肩のところを洗濯ばさみで止めます。これって常識ですか?私はだいぶ前に先輩から教わったのですが、「目からうろこ」だったんですよ。