今夜の一杯「The Macallan」

スペイサイドを巡る旅も終盤、今夜は有名な「ザ・マッカラン12年」です。最近、どちらかというマニアックな銘柄が多かったのですが、これはさすがにご存じの方が多いでしょう。


ラベルはシンプルながら貫禄を感じさせるものです。


色は赤みがかった琥珀色。アロマはシェリー酒の芳醇な香りが濃く、フレーバーはやはりシェリー酒の印象で、ブランデーっぽいブドウ系の味。濃いシェリーの甘さの底に、ブドウの渋さがある感じ。これこそシェリー樽の味、といった感じで、とても美味しいです。マッカランは誰にでも安心して勧められるシングルモルトです。
このマッカラン、こだわって作っていることで知られています。まず、ゴールデンプロミス種の大麦を使うこと。次は、スペイサイドで一番小さいポットスチルで直火焚き蒸留すること。そして、シェリー樽で熟成すること。この三つのこだわりを経て、マッカランは最高の味になるのです。
マッカランという名前は、現在では廃墟になっている教会の名前だそうで、元々はゲール語の「肥沃な土地」と「宣教師・聖フィラン」を合わせた造語だとのことです。スペイサイドの肥沃な土地に生まれた聖なるモルトに乾杯したいと思います。
あぁ、それにしても、飲んだ後の口の中も美味しい!小さな幸せを感じますね。