今夜の一杯「Chinaco」

「今夜のもう一杯」とするべきでしょうか(笑)。
テキーラ「チナーコ・レポサド」です。名前が最高ですよね。「チナーコ」ですからw 「ちなこ」をメキシコ風に呼ぶと、やっぱり「チナーコ」でしょうねw


手作り風のボトル。ガラスは表面に微妙な凸凹があり、また気泡が入っていて、これ、本来ガラスとしては上等じゃないんですけど、そこが逆に手作り風の雰囲気をかもし出していて、なかなか良い感じです。

「チナーコ」というのは、メキシコの自由主義革命(1850年代の革命、”ラ・レフォルマ(大改革)”と呼ばれた革命…「ラ・クカラーチャ」のパンチョ・ビリャの時代よりはだいぶ前です。)の時に戦った闘士のことだそうです。『自由だぁ!』って感じですよねw 小さなメーカーが大きなテキーラメーカーに戦いを挑む、という意味もこめられているそうです。
このテキーラ、発酵時に補糖を使わない、つまり、原料のアガベ・テキラーナを100%使用したテキーラです。(純米酒みたいなもんでしょうかw)レポサドというのは、半年以上1年未満の短期樽熟成されたものです。(長期のものはアネホといいます)樽熟成純米吟醸酒ってところでしょうw
飲んでみると、あまりとんがった感じはなく、上品でまろやかな風味が感じられます。でもテキーラらしい香りも味も、しっかりとした感じであります。甘すぎないところはアガベの糖分だけを使っているせいかもしれません。うん、美味い!これは、テキーラの中のテキーラ、そう言って間違いないと思います。テキーラ好きな人にこそ飲んでもらいたいですね。すごいぞ、美味い酒に巡り会えたぞ!チナーコ、いや、ちなこ、ありがとう!
千奈美にw、テキーラの作り方。龍舌蘭の一種アガベ・テキラーナを6〜8年、時には12年ほど育て、葉を切り落とした茎の部分を搾って発酵させ、プルケという、どぶろくのような醸造酒を作り、さらにそれを3回蒸留します。この蒸留酒をメスカルと呼びますが、このうち特定の産地で作られたものを「テキーラ」と呼びます。ブランデーと「コニャック」の関係に似ていますね。産地指定があるということで、ある意味、メキシコの地酒とも呼べるわけです。


12年育てて、それを選び抜いて、鍛えて、熟成させて世に出していく…。明るい太陽、楽天的な性格…。これって、まさに「チナーコ」!

ビバ!チナーコ!