今夜の一杯“Springbank”

キャンベルタウンのモルト、「スプリングバンク」10年です。

アロマは、ブランデーのような甘く深い香りがします。フレーバーは、第一印象は辛いと感じました。これはアルコール度が48%とやや高いせいかもしれません。慣れてくると甘さが広がってきます。ピート香は微か。どこかかつお節を連想させる味わいを感じました。飲み込んだ後の余韻がほんのり甘くて、なかなか良い感じです。キャンベルタウンのモルトは塩味がする、と書いてありましたが、私は(今日は)感じませんでした。


ラベルのアップです。


キンタイア半島の先端近くにあるキャンベルタウンは、かつてモルトウィスキーの中心地でした。しかし、1920年代、アメリカの禁酒法第一次世界大戦の影響で大打撃をこうむってしまいました。一説によると、安く粗悪品を大量に輸出したためで、キャンベルタウンのイメージを大幅にダウンさせてしまったのです。最盛期には30以上あった蒸留所も現在では2カ所のみ。粗製濫造が流行った中でも自社のやり方を頑なに守った数少ない蒸留所、それがスプリングバンクです。


赤い★がキャンベルタウンです。