今夜の月

以前、上司に貸し出していた望遠鏡が帰ってきました。せっかくなので夕方、職場でミニ観望会。いつもお世話になっている同僚の皆さん方に、月と金星を見てもらいました。いつも、天文の話題が出る度に『そのうち見てもらいたいですね』なんて言っているわけですが、ようやく本物を見てもらう機会が訪れたわけです。
まだ空が少し明るいうちに望遠鏡を組み上げ、月を視野に導入。望遠鏡は、口径9cm、焦点距離1000mmの屈折望遠鏡です。20mmのアイピースを使い、倍率は50倍。月の全体を見るのにちょうど良い倍率です。もちろん、明暗境界線付近にはクレーターがたくさん見えます。
試しに、携帯のカメラで撮ってみました。携帯のカメラのレンズを、目の代わりにして望遠鏡をのぞかせるようにして撮影しました。下の方にクレーターがなんとか写っています。




次に見たのが金星。金星はちょうど今、小さな小さな半月の形をしています。これは皆さん初めて見たようで、驚いていました。これから金星は、見かけの形がどんどんやせて三日月形に変化して行きます。軌道上でいうと、金星が内側から地球を抜きにかかる時期なわけで、続けて観察すると面白いんですけどね。
薄雲が広がっていたのと、月明かりのため、他の天体は見えませんでした。でも同僚の皆さんには少しですけど本物の天体を見て楽しんでいただけたようです。また、いつもとは違う私の面も見てもらうことができて、良かったのではないかと思います。(これはまぁ、ほどほど程度が良いんでしょうけどね…)年の初めのあいさつ、「お年賀」代わりと言ったらおかしいかなぁ?